今年最後のメッセージです。

『心の声を聴く』

素直に自分の心の声を聴けない人は、心が平穏でない証拠。

心を平穏にして、こう心の声に、耳を傾けてほしい。

『結局自分は何をしたいのか？』

年末年始に思いを馳せてみてはどうですか。

この『結局自分は何をしたいのか？』を徹底的に突き詰めることが「内発的動機」となります。

この「内発的動機」が一番のモチベーションに成るからです。

報酬や昇進などによる『外発的動機』だけでは、芯からのモチベーションとは成らない。

内発的動機＝発心。

人生で、最も大切な事は『発心』やと言うのがワシの価値観です。

あなたは、どうしたいの？自分は、結局、何がしたいの？

それが芯に成らないと人生は愉快に成って行かんと、ワシは思います。

ブレる人生、振り回される人生になってしまうんです。

いや、ブレてもええんです。芯さえ確りしていれば倒れないから。

だから、ワシは言葉を変え、表現を変えながら、その事を訴えとるんです。芯が出来る根源は発心です。

あなたは、どうしたいの？自分は、結局何がしたいの？

そこを見つめ直して、深堀りせんかったら、

『時間』と言う、二度と戻らない大事なものを失うことになっとるんですよ。

今年一年、やり切った達成感は、ありましたか？

お金の心配をせず、毎日の仕事を『心地好い疲れ』で終えて、軽やかな気持ちで晩飯に向かえましたか？

来年も、軽やかな気持ちの毎日を歩む為に、発心しましょう。

この世は所詮、自覚の世界です。発心を実践して行くことを『自覚』と言うんです。

自覚して人生を歩むしか、人生は『歩む』ことは出来ません。

『流される、振り回される人生』へと運ばれて行くことに成り兼ねません。

自分が、悪い種を蒔けば直ちに悪い現象が現れ、

良い種を蒔けば、直ちに良い現象が現れるのが『松の世＝水晶の世』と神道で言われている現代社会です。

水晶は、全てが即座に映る世ということで、良い世の中という意味ではありません。

直ちに現れるんであれば、良い事をする以外に方法は無くなってしまうことになります。自分の人生を良くして行きたいなら。

厳しい中に堪え得る者だけが神の加護を受けて、

厳しさに堪え得ぬ者は、逆に地上に地獄が出るというのが松の世であり、水晶の世です。

神社参りをするから、神さんが救うてくれると思うてくれると困ります。

神は自覚を持って歩んでいない人を、救いようがないんです。

だからもう、甘えた気持ち、いわゆる凡欲の気持ちでは、先ず救われないということなんです。

神霊知識を持っているからと言って、それで救われる訳では決してないんです。

松の世というのは豊かな世の中になるということではなく、無駄の無くなる世の中と言えばいいかも知れません。

無駄な思いをクチャクチャと頭に詰め込んでいると、その無駄なものは容赦なく、無くなる世の中だと思えば良いと思います。

食べる楽しみ着る楽しみよりも、つまり物質的楽しみよりも、心の楽しみを味わうのが松の世です。

人の道が一本筋を通す世の中。自らが姿勢を正して初めて、より善い人生が成り立って来る。

つまり、捨てるべきを捨て、生かすべきを生かす。

日本の神話の中には、神の世の動きが見事に予言的に説かれています。

筋を通すことを怖がる者にとっては、松の世は真に厳しい世の中になって来るということになります。

神話を学んでいると、

自分の動機が如何に正しくても、結果が正しくなければ、仕方がないのも一つの理屈。

結果がどうだろうと、動機が正しければ天はそれに応ずるというのも、一つの理屈。

ここで神は、どっちを取るか？というと、実はどちらも取らないんです。

動機論でもなければ、結果論でもない。実は『行為』を取るんです。

動機が如何に良いとか結果が良いとかじゃなく、何を為したかという行為が基準に成るというのが『因縁』の基準だというのが神道。

分かりやすく言うと、己れの出来得る事を果たせ！ということ。

人の道に合致した国、社会、会社、家庭、己れを作ることが松の世の目標です。

その昔、家康は『人生は重荷を背負って、遠き道を歩むべし。』と遺していますが、

神道は、この『重荷』のことを、こう表現しています。

己れに重荷を課して、一歩一歩歩まぬ限り、人生の川は渡れない。

重荷とは、自ら課する使命であり、人生観であり、社会観であり、哲学であり、計画である。

この『重荷』こそ発心じゃないかと年末に当たり、思いが湧き出て来ました。

では、佳いお年をお迎え下さい✨