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『香川湧慈の今週のインスピレーションメッセージ』令和3年3月26日
想いが世界を変える-エモーション社長のブログ

『香川湧慈の今週のインスピレーションメッセージ』令和3年3月26日

『商売はセンス。 経営は温かさ。』

これが26年前にワシに根付いた価値観です。

以来、会社運営の基礎に成っておるんです。

 

センスとは、ちょっとした事を感じ取る能力とワシは定義付けました。

温かさとは、人間としての温かさです。

商売はちょっとした事に敏感になれているかが、商売の成否を左右すると感じておるんです。

せっかく成果を上げようと仕事をやっているのに、成果につながらないのは、センスが悪いから。

つまり、あらゆる『ちょっとした事』を感じ取る敏感さが無いからやと感じます。

 

商売と経営を、ワシは区別しとるんですよ。

分かりやすく言うと、商売は、事業活動で稼いで行く様。

経営は、人格教育をしながら、経済活動をして行く様。

経営の『経』は『縦』であり『秩序』であり『人の道』という意味です。

『営』は『経済活動』という意味です。

 

どんな会社にも出来る『社会貢献』は、採用した社員を確りと『人格教育』

することやと思うとるんやけどね。

なのに、社員の人生を有意義に導いてやりたいと願い、実際に行動している

経営者の少ないこと。

そういうの見聞きすると、何か情けなくなるんです。

何の為に経営やっとるんかなぁ、と。

 

銀行にもワシはよく言うてるんですが、

まぁ、社員の安月給で会社の利益を出してる会社、多いでぇって。

決算書の利益だけ見たらいかんでぇ。

その会社の、正社員の合計人数と、その合計給料。パート社員の合計人数と、その合計給料を計算して、

一人当たりの給料が、まぁまぁ文化的な生活が出来得るであろう給料を出して、尚且つ会社の利益を出している所を評価せな、将来の不良債権会社に陥る可能性大やでぇ。って、ワシは言うてるんですよ。

 

銀行は、本来、表面的な財務状況を見て評価するんじゃなく、

その会社の経営者や社員の、人生を歩む姿勢を見ながら、数字を見てほしいんです。

会社が社員に対して『まともな待遇』にしているかどうか?

事業の着実性と収益性とビジネススタイルの持続性と発展性を包括しているかどうか?を、観察すること。

 

この二つや!と言うて来ましたよ。

 

また、ボーナスで社員の年収を調整している会社も多い気がするなぁ。

やっぱり、社員と取引や駆け引きしとる感あり、やわ。

ワシは、そういうの好かんのよ。

毎月の固定給を生活できるに値する給料にしてやらんと、社員の心の根は、

自分の生活で精一杯なんやから。

会社の方針に心底向き合えないかも知れんですよ。

 

あと、ボーナスは出すな!出すなら決算ボーナスにしなさい。

とワシは昔から言うて来たんですよ。

正社員もパート社員も全社員の総合力で、決算賞与というのは出るもんやという価値観だからです。

 

そもそも会社っちゅうのは『愉しく、快適でなければならない。』

会社の目的は、一言で言うと、それ以外に有り得ません。

 

皆さん方の会社は、愉しいですか?快適ですか?

愉しく快適と書いて、愉快って書くよねぇ。

性格や趣味が少々違っていても、同じ会社で働く者同士、

方向性の価値観は同じじゃないと、チームワークは出来ません。

 

チームワーク宜しく、人生は愉快に歩まんとね。

楽しいと書かなくて、愉しいとワシは書いています。

真の愉しさは苦楽共有状態に在るんじゃないかと思うてるからなんです。

 

苦楽共有するには、そこの社員は、社長の経営に対する価値観を理解、納得、共感しているから、苦しい時も楽しい時も共有できるもんですよ。

 

だから、社長は先ず、自分の価値観を発信する。教える、伝える。

教えざるの罪を犯さないように留意することです。

 

そしてワシは経営基本方針をこう定めておるんですが、これもワシ独自の言葉です。

 

『シンプルに、独自性を生み出し、深みが感じられるように。』

というものです。

 

経営は、シンプルか。複雑なってないか?

独自性つまりオリジナルのある考え方や仕組みになっているか?

周囲が、エモーションのやり方や社員を見た時、なにがしか、深みを感じてくれているだろうか?

 

この三つを自己チェックし続けて来ました。

 

世の中の会社はこぞって、差別化と言う言い方をしてるけど、ワシは差別化って言葉が好かんのです。

皆さん、差別って言葉好きですか?

たいていは、好かんと思うけど、平気で差別化しないと!と、

商売やってる人達は、言いますねぇ。

 

だからワシは、世の中の人達が言う差別化を独自化と言うてます。

自分の何気なく使っている言葉や用語を、たまには、考えてみたらええのに、と感じますねぇ。

 

コロナ禍でリストラクチャリング(事業の再構築)を余儀なくされる会社もあるやろうと思いますが、

合意と納得を心掛けることは絶対です。

社員の人数を大幅に減らさざるを得ない会社もあることでしょう。

ワシは、一般的な社長と、ちょい違う価値観は、普通は業務能力が高い社員を残し、そうでない社員達に、ごめんなさい。を言うていると思うんですがワシは違うんよね。

 

うち(エモーション)以外では務まらんなぁ、と思える社員を残し、

業務能力のある社員に他社を勧めますね。

唯一の基準があるんです。

社長のワシの、人生を生きる価値観、経営に対する価値観に、

共感出来ない社員は、辞めてもらいます。実際、辞めてもらって来ました。

 

仕事の出来る社員は、他所(ヨソ)でも務まりますから。

他所では、中々務まらんと感じる社員を残すんです。

但し、ワシの価値観に共感していると感じられる社員を、です。

この意味解りますか?

 

社員皆が共感している状況でのリストラならば、いわゆる仕事の出来る社員にごめんなさい。を言うのよ。

こいつは、他所では、務まらんぞぉ、生活できへんぞぉ、と思える社員を残すんです。

 

人生は単純明快に自由に歩むことが、幸福じゃないかと思うとるんです。

しょうもないプライド見栄が、最大の自分の人生の敵ですよ。会社も同じ。

社員の安月給で利益を計上している会社も、しょうもないプライド見栄ですよ。

そんな会社が、充実感ある人生を歩めるんだろうか?って思うんはワシだけでしょうか。

 

さわやかイレブンと言われた、蔦監督率いる徳島県池田高校が昭和57年に甲子園初優勝しましたが、わずか11人で甲子園優勝です。

 

全選手が蔦監督の価値観に共感し、全選手が甲子園優勝を強く強く熱望し、

苦しいと思える練習も苦にせず、

一致団結して、其々の役割を果たして来たんだろうと、感じる訳です。

これが企業で同じように出来れば、理想ですね。

中々、全社員が会社の目的である経営理念を強く強く熱望している会社は、

無いんじゃないかと、感じますね。

強く強く熱望やから。

 

だから、理想に向かってチャレンジし、続けないとね。

それには、しょうもないプライド見栄をかなぐり捨てない限り、無理やろうね。

 

甲子園優勝以前に池田高校の校長を務めていた、トヨオカ校長先生は、

定年後タクシーの運転手になりました。

周囲からは、何で校長まで務めた人が、、、と言われても平然と、

『自分の名誉や地位に拘らなければ、人生は単純明快に、この世の中を渡って、自由に生きられる。』

 

と言われたと、そのエピソードをワシは37年前22歳の時(独立自営の道を歩むと心に決めた年)に聞きました。

皆さん、単純明快に、自由に堂々と世の中を渡って歩みませんか。

シンプルに、独自性を生み出し、深みが感じられるように。

うちの経営基本方針はこんな自分の体験から生み出たんだと感じますね。