『合意と納得』には『道理と情理』を兼ね備えた言動でないと、成し得ないんです。
『合意と納得』『道理と情理』
道理とは、理屈で納得できるもの。情理とは、感情で納得できるもの。
これ、あらゆる人間関係を良好にして行く基礎、源泉のように思います。
だいたいの会社に於いて、社長の思いを社員全員に理解納得してもらおうと
努力しているとは思えない社長達、多い気がします。
これじゃあ合意と納得が行き渡らないと感じますね。
家庭でも会社でも、また様々な会組織でも同じ。
合意と納得を得る為には、道理つまり理屈を整理し、性格も考え方も価値観も異なる人達が、
理屈の上で納得できるであろう話しをしながら、本音の感情で訴えないから、
その感情で訴えたものが、相手の心に響くものでないから、
また、話の仕方、理解してもらう為の文章での交流など様々な方法で、
工夫をしてないから、
そのような姿勢を見せないから、合意と納得に成らんのです。
そもそも、あなたに、相手に対する『愛』が薄いか、
もしくは無いんちゃうか?なんですよ。
あなたの思いが伝わらないのは、相手に対する愛が浅いんです。
何でかと言うと、
愛があればやねぇ、どれだけ伝えても、伝え足りないということはないし、
何を問われても、あらゆる角度から回答が出来る筈なんです。
工夫するのに、諦めは浮かばないもんです!愛があれば、です。
そう思いませんか。
やっぱり経営は愛情力が根底に存在していないと、判断力や先見力があっても、最終的に花は咲いても、実は成らない気がするのよ。
あなたが情を訴えても伝わるか否かは、あなたが好かれているかどうかが、
かなり影響しますよ。
誰だって嫌いな人の感情は、無意識に無視してしまう脳の構造だと思うからです。
好かれていたら、素直に聴こうという心の姿勢に成るもんやし、
理解に及ばないようなら、素直に理解しようとする為に、質問して来る筈なんです。
これ商売で言うなら、
お客さんに対して合意と納得の行く『説明』という観点が無いと思える店や会社、あるんよねぇ、残念ながら。
例えばクリーニング店の表示。
スタンダードとクオリティーとハイクオリティーという3段階表示してる店。
がっかりするのは、
ハイクオリティーの所に『大切なもの』って表示してて、スタンダードや
クオリティーの所には、表示なし。
お客さんが出す衣類は価格に関係なく、どれも『大切なもの』やけどねぇ(笑)
お客さん目線に立っていない証拠やね。
どういう洗い方で、仕上げ方は、どうしているのか、の区別の説明が為されてないんよだいたいのクリーニング店。
お客が知りたいのは、価格の差の理由と、クリーニング物の生地に相応しい
クリーニング法の『具体的説明』なんです。
その説明が表示されていない。
ただハイクオリティーの表示には、丁寧な仕上げです。と表示していて、
スタンダードには表示なし。
『丁寧な仕上げ』とはどのような仕上げの仕方をしているのか、を明記せないかんのよ。
じゃあ料金が安いスタンダードは、丁寧にしてないの?って思う客もいるだろうに。
例えば飲食店。
お客さんが『お勘定』と言ったら、明細なしで『何円です』的な、返答だけ、の店。
やっぱり信用を得るには、明朗会計が大事です。メニューのレシートは、
ちゃんと出しましょうや。
レシートが出るレジがないなら、手書き伝票に明細をちゃんと記載して、
お客さんに渡すことが誠実さです。
人間オーダーミスすることもある訳やから、
明細をちゃんと記載してたら、お客さんがミスを発見してくれることもあるしね。
『付出し』の価格も、ちゃんと明細があると誠実さを感じるし、
信用してもらえる要因に成るんやけど、
お客さんへの、価格に対する配慮の無い店は個人経営の居酒屋に多いんよ。
また、個人居酒屋ではメニュー表に、価格を書いているものと価格表示なしのメニューが混在している店があるんよね。
全てのメニューに価格を書いていない。これは誠実とは感じないし、
不安感から不信感になって行き、
リピーターになってくれない要因の一つに、なって行く。
味が気に入っていて、例えリピーターになっていても、内心の気分は釈然とはしないんよね。
例えば高級鮨料理店でメニューの無い『おまかせ』のみの店なら、
価格表示しなくても、メニューが無いんだから、選び様がないんやから、
お客さんがお勘定の時に納得すれば、リピーターになるだろうし、
納得しなければ『それまでの店』に区分けされるだろうし。
あらゆる商売のお客さんとの『合意と納得』が崩れて行っていることに気づかな、いかんのやけどね。
『なぜ、なぜならば』を合意と納得行くように、道理を通しながら情を訴える。感情の納得を得るんです。
人間関係は、個人も、会社も、お店も同じですから。
今の政府のコロナの説明も、しかりです。
理屈で納得行く説明が為されていないし、感情の納得行く説明も為されていないから、不信感しか、湧かないんです。
感情の納得つまり情理を身に付けるには、誠実に、本氣で、配慮の行き届いた言動をすることなんです。
誠実で本氣で行動していても、配慮が行き届いてないと、信用はされても、
頼りなさを感じたら、信頼には成らんのです。
一流とは、隅々にまで行き届いていること。
これ、エモーションの『一流』の定義です。
終わりはありません。
百点は取れませんから常日頃、留意しながら仕事をしとる訳です。