人生も商売も車の運転に似ているところがある。
車の免許取り立ての時は、誰しも運転が怖くなったりするもの。
月日が経過すると運転に慣れて来て、怖くなくなってゆく。
事故とか、運転中に急な危ない状況に遭遇すると、運転を注意深くなるものです。
つまり、車の運転は、怖くなったり、怖くなくなったり。
人生も商売も、油断すると危うい状況に遭遇してしまう。
怖くなったり、怖くなくなったりの繰り返しが、人生や商売じゃないかなぁ、
と思う訳です。怖いとか、怖くなくなったりと言うのは、
上手く行ったり、行き詰まったり。と言い換えると理解できると思います。
経営はサーフィンに乗って運営している様なもの。
バランスを崩しながらバランスを取っているから、海に落ちずに進んで行ける。
人の人生も、商売も、安定なんて本来無いんです。これが理解出来ていない人が多い。
進学校に行って有名大学に入って、大企業や外資系企業や官僚や公務員に就職したから、何を以て安定と言うのか?
人が生きてゆく人生やからね。これ深い意味がありますから。
上手く行ったり、行き詰まったりを、会社に於いての社員に例えると、
理念が浸透していても日々の行動を振り返ってみたら、行動に現れていたり、
現れなかったりです。『有っても現しめない限り、無いに等しい』です。
『知っていても行動に現れていない限り、知らないに等しい』なんです。
だから『出来た状態』を、ずっと維持するのは至難の技です。生き物だから。
一人一人が、常に意識し続けるしか、経営のサーフィンに乗り続けることは
不可能かな、と感じる訳です。意識している間だけ、進んで行くんです商売も
人生も。意識していなかったら『進んで行かない』んですよ。
だから、経営者は社員達が、言われなくても常に意識するような社風創りに
『誠実を尽くし』続けないといかんのです。
経営者自身が日本人の美学を体現する努力を後ろ姿で見せ続ける事なんです。
日本人の美学とは先週メッセージした、恩と恥。反省と感謝です。
斯く言うワシは、独立自営の道に入って37年になりますが、
名刺交換した人すべての名刺を時系列で保管していて、
その全てに何を送ったか、何を手渡したか、を記入しておるんですよ。一万人は超えてます。
37年間やからね。
皆さん、してます?!何でせんの?(笑)一期一会じゃないですか。
日本人1億2千万人ちょいの中、寿命を迎えるまで何人と縁が出来ますか?
ワシは神道が芯だからですが、人の巡り合わせは、善くも悪くも、前世からの
因縁です。ひょっとしたら、善き縁を、自分を指導してくれている守護霊さんが巡り合わせてくれていると思ったら、
有り難いなぁと思う性分なんです。
その縁をどう生かしてゆくかは、自分次第。目に見えない『縁』を大切にしたい。縁を尊ぶ生き方が好きなんです。
♬逢うべき糸に、出逢えることを、人は仕合わせと呼びます。♬って中島みゆきも言うてるしね。恩と恥。
反省と感謝を忘れたくないという想いから、実践して来ましたし、現在も進行形です。
うちの社員達は、当然その姿を昔から見ていますから。