『二元対立』でなく『一元生命』こそ幸福の原点。
サラリーマンと、ビジネスマンは、同じ立場でも、心構えが違う!
と感じてしまうのは、ワシだけでしょうか?
40年50年前の大手企業に勤める人達は、従業員ではなく文字通り『社員』の呼び名が相応しい、
いわゆるサラリーマンではなく、正(まさ)しくビジネスマンが多かったように感じています。
ビジネスマンは、愛社精神に溢れて、仕事に情熱を注いでいる『勤め人』です。
昔は、中小企業より、大企業の社員の方が、断然愛社心豊かな人が多かったですね。
自分の会社を誇りに思い、仕事に情熱的でした。
出勤さえしていれば、給料がもらえる。
というマインドの従業員を『サラリーマン』と言うんですよ。
この数十年の大手企業で働く人達は、残念ながらビジネスマンでなく、
サラリーマンやなぁ。と思える人が多いわ。
情けないなぁ、と感じておる次第です。
日本の、子を持つ親の意識が『安定の本質』を知らずに『安定』を望む人が多いから、
子供に受験意識を無理に増長させて来たんだとワシは感じておる訳ですが、
そもそも安定を求める人が、不安定な人生になる。という真実が理解出来ないからだろうと、思う訳です。
『誤った安定思考』の親は、安定した会社に就け、いい大学に入れ。
と、子供に教える。
安定を追えば追う程、自分で考える力が衰えて社会に依存し、多数派に流されるから、
結果的に自分の人生が不安定になってゆくのに。
試行錯誤を重ね、工夫し、それを『仕組み』にした人に、その後の安定が訪れるのが分かっていないから。
自分の実力を付けること以外に、実は安定を得ることはないのに。
皆んなに合わせて流される人が多いから不安定になるんです。
工夫を『仕組み』にする不撓不屈の努力の必要を説き、
見せかけより『本質』近道より『地道』一段ずつが『最短』だと教えてほしいもんです。
大企業に勤める人こそ誇りに思い、愛社心溢れる『想いと行動』が為されていないと、
大手に勤める意味が薄れるって意識は、たぶん毛頭無いんだと感じます。
大手企業に勤める者としての矜持を持つビジネスマンが増えてほしいんですが、
このサラリーマン意識の人達は『二元対立』の価値観で過ごしているから、
お金の損得感情で会社と自分を考えてしまうんです。
二元対立観念に、人間の真の幸福は生まれない!という価値観ですワシは。
人間の真の幸福というのは『一元生命』の考え方しか無いんです。
会社と自分は『一心同体』『運命共同体』という自主的な意識が芽生えないと、
真の幸福な気持ちは生まれないんです。苦楽共有こそ人間関係の幸福状態なんです。人間関係って全部そうです!
あなたはあなたの会社と、一心同体、運命共同体の意識はありますか?
人間の幸福の原点であり、源(みなもと)なんです。
会社と対立しているから、損したら困る。っていう感情が湧いて来るんです。
世の中の『勤め人』をこういう感情や、意識にしたのは、
会社トップや運営陣上層部の責任なんです。
今の大手企業の実際の行動を見ていたら一目瞭然や。
会社は大赤字で何千人を首切りして経費削減して、利益を出して、V字回復だ。とニュースは報道してるけど、
V字回復って本来は、地道な長い年月の工夫が水面下で継続していて、
沸点が来ることをワシはV字回復と定義しておるんです。
沸点って分かりますかね?文字通り沸騰する点です。
水は99度から100度になった瞬間、液体から気体に変化します。
会社も、本質、地道を貫いていれば必ず沸点が来る筈です。
従業員を大量に解雇した結果、利益が出てるだけなのに、
そこの社長はやねぇ、何億も年収を得ている実態。
そんな企業トップの行動を見たら、尊敬なんて感情が湧く訳ないんです。
だから、勤め人がビジネスマンにならなくてサラリーマンが増えるんです。
愛社心なんて湧く道理が無いんです。
ごっつい利益を出していても、それは『ビジネスモデル』が顧客のニーズを捉えているからであって、
経済至上主義の社長の会社には、愛社心の無い損得感情、権利意識の強いサラリーマンが多くなるんです。
『損得感情が優先している脳』に、いつしかなってしまっているんです。
40年50年前の大手企業には尊敬に値する経営者が沢山居たんですよ。
その思想哲学を継いで生え抜きの社員が社長になっている大企業経営者なら、
そこで働く人達は、経営者に尊敬の念を抱き、サラリーマンが少なくなり、
ビジネスマンが増え、会社と社員は、一心同体、運命共同体意識が芽生えて来るんです。
現代は『心温かく経営センスの良い零細人数規模の経営者』の零細企業の方が
断然『一心同体・運命共同体』意識の『社員』が多く居ますね。
命の元は一つ。という一元生命意識が人間の真の幸福を生まれさせるんです。
二元対立意識からは、敵対心しか湧かないんです。
損得感情しか湧かないんです。
現代は、10人以下の零細規模の会社経営者が、心温かい人物で、
且つ経営センスの良い経営者の会社の方が、社員も、会社と一心同体、運命共同体意識が芽生えて、心の通う、血の通う、人間関係温かな会社が多いような気がするのも、ワシだけでしょうか?
そもそも10人以下の人数規模の会社で、
そこで働く人達全員が『一心同体・運命共同体』意識になれないとしたら、
その人は、不幸の道へ自分の将来を創って行ってしまうようなものなんだ。と、自覚せないかんと思います。
一心同体・運命共同体意識に成れる人達だけが、
損得感情、利害感情を超越したマインドになってゆくんです。
心温かきは万能なり。
これワシの人生観なんです。