お客様が神様でなく、神様がお客さんになって来てくれる。というメッセージです。『お客様は神様です』と、昔、三波春夫さんが話していましたが、
このキャッチフレーズを有名にしたのは、お笑いトリオの『レッツゴー三匹』でした。
舞台に登場するなり、
「おはようございます。三波春夫でございます。お客様は神様です。」
と第一声が決まり挨拶でした。
テレビで有名なレッツゴー三匹が、しょっちゅう言ってたので一気に世間に広まりましたね。だからか、勘違いする人が多くなったのも事実です。
お客さんが言うことは絶対で、従わなければいけない。みたいな風潮が広まりました。
この真意は、三波春夫さん自身が、神様の前で歌う気持ちで、雑念を払って、
澄み切った心にならなければ完璧な芸をお見せすることはできない。
と言う意味で話されていたんです。
なのに、多くの社長や従業員が、ひょっとして勘違いしてるんじゃないかと、
ピン!とインスピレーションが浮かんだんです。
三波春夫さんは二十歳で徴兵され、終戦後は苦労の極致とも言えるシベリア抑留4年の末に帰国された人物だから、神様の前で歌わせてもらう。と言う心境で、
芸事を、完璧を、目指して仕事をされていたんです。
意味の深さが感じられます。
『お客様は神様です』と言うのは、買ってくれたから、利用してくれたから、
媚びなさい。何をされようが我慢して尽くしなさい。と勘違いしているんじゃないか?全くそういう意味ではないのに、気弱で真面目な商売人は、
クレームを言う買ってくれた人や、利用してくれた人を「お客さん」だからと、
理不尽な事にも我慢している人、多くないかなぁ、と。
この『お客様は神様です』をワシは昔から、こう捉えて来ましたので、発信しますね。
『お客さんが神様ではなく、神様がお客さんになってくれるんだ』と。
こんな風に捉えて来ました。
皆さん、こんな風に捉えていますか?
だから、神様が好んでくれる考え方や、行動や商いを身に付けることが経営なんだ、と。
そもそも神様というのは、クレーム言わないし、理不尽な事をしないと思う訳です。神様がクレーム言うと思う?理不尽な事すると思いますか?
それをしているのは、仏教で言われている『鬼』ですから。
鬼は、貪欲、瞋恚(しんに)、愚痴の塊を『鬼』と、仏教哲学では説いていますから。
貪欲の貪(トン)とは、物質的むさぼり。金銭欲、権利欲、
物欲は、物質的むさぼり。
欲(ヨク)とは、精神的むさぼり。名誉欲、権力欲は精神的むさぼり。
瞋恚の瞋(シン)は、目に角を立てて怒る。という形ある怒りのこと。
恚(ニ)は、精神的な怒りのこと。
愚とは、物事を正しく見ない精神的愚かさ。
痴とは、痴人と言うように、肉体的愚かさ。
人間の煩悩というのは無限の貪(むさぼ)りを持ち、怒りを持ち、
ものを正しく見ない愚かさを持っている。これを総称して煩悩と言います。
その煩悩の塊を『鬼』と表しています。
だから、買ってくれた人や利用してくれた人が全員『神様』ではないんです。
自分自身の心の姿勢を問うているんです。
神様の前で仕事をしている気持ちに成っているのか‼️
澄み切った心で仕事に向かい合っているのかを問うているんです。
神様が好んでくれる考え方や、行動や、商いをすることが、神様が、自分の顧客になってくれる。という意味に捉え直したら、あぁ、有り難いなぁ。ってなりませんか?
ワシは瞬時に、あぁ、有り難うございます!って心の中で手を合わせ、神に感謝してるんですよ、ほんまに。
神様が、お客さんになってくれていると捉えられたら、今からの、あなたの考え方や、行動や商いに変化が起こるんじゃないかなぁと。
神様がお客さんという立場で来てくれるんです。
買って頂けるんです。利用して頂けるんですよ。
特にリピートしてくれている『顧客』つまり顧みてくれているお客さんは『神様』なんです。
皆さん、神様が味方してくれる考え方や行動や、会社運営していますか?
それが『経営』なんです。
あと、こういう人達が多い気、しませんか?
人付き合いの良い素振りをしながら、内心は他者を全く信用していない人達、
多いんやろうなぁと感じた瞬間、えぇ~そうなん?😱って、ワシなんかは思ってしまう訳です。
人付き合い良くしてるって、その人を信用してるからじゃないん?って思うんやけど、世間の多くは違うんかなぁ(笑)
それでやねぇ、それが同じ職場での間柄って場合も、多いって聞くから、
一体何なん?って感じになる訳です。
そりゃ『心の解放』なんて出来ずに、日々を過ごすんだから、心が病んで行くわなぁ。うつ病になるわなぁ。会社がおもしろくなくなるわなぁ。
せっかく縁あって巡り会っているんだから、信用して付き合ったらいいんじゃないの。って思うんだけど。言うときますが、信用するのと『信頼』を置くのとは意味が違います。人に対しては、先ずは信用しようじゃないですか。
信用はするけど、相手の仕事の能力や性格を把握していない場合に於いては
『信頼は未だ置けない』のは当たり前です。
だから先哲(先人で哲人と呼ばれた方々)は『他者を、信用すれど信頼せずで接せよ。』と教えて来たんだろうと思う訳です。
対人関係は、自分から信用してあげる。
相手に『聴く耳』を持ってもらえるような、自分の『タイミング絶妙な言動』を心がけないと仕事に成らんのです。
これを禅では『時処位相応の行為』と言うんですが、
分かりやすく言うと『らしく』と言うんです。
『らしい仕事』してますか?
だからエモーションの経営理念は『志高く、らしく生きる』なんです。
永遠のテーマだから、毎日の仕事が息切れせずに歩めているんです。
相手が『聴く耳』になった。と感じたら、伝えるべきことは伝えること。
なぜなら『伝えなければ、伝わらない。』んですよ。
愛があれば、伝えたくて、伝えたくて、っていう気持ちに成って来ますから。
これ、商売も同じ。
お客さんへは『絶妙のタイミング』で伝えているか?!が、肝であり、コツです。こういう観点と感点を自分自身省みること。
そういう心境にならないから、ピントがボケるんです。
努力が報われなくなるんです。ピンボケやから。
『楽しみながら、儲けてゆく工夫が常態化』するから、
商売はオモシロイんです。
『楽しみながら工夫する事が常態化』が、人生充実の鍵、肝なんです。
神様が、お客さんになって来てくれるんだから、そういう気持ちで仕事しませんか!