人間に皆『体質』があるように、会社は人間が集まって運営をしているんだから、
それぞれの会社にも『体質』があるんです。
だから『己の体質に合った経営』をする事が大事であり、充実に向かうんです。
こういう観点の無い社長達、多いように感じます。
ワシの結論は、各会社が自身の体質を見極めて『体質に合った』運営をするから『経営』に向かうんだ。
ということです。
同じ業種業態で、同じ従業員数であっても、そこで働く人達の体質が会社に出て来るんです。
自社の体質に合った商売のやり方を実践しないと『経営』に成って行かないという価値観です。
これが全く解っていない社長達。
この深い意味が理解の範囲を超えている社長が、余りにも多い気がしてなりません。
だから、儲かっている他社の話を聞いて自身の哲学が乏しいのに、
数字を追いかけてしまうんだと思う訳です。
売上の数字、従業員数の多さ、利益額等々を追う社長のことです。
今週のニュースで日産が2万人の人員削減を発表し、
パナソニックが1万人の人員削減を発表しました。万人単位の首切りよ!
また世界の大企業マイクロソフトも6000人の人員削減を発表しましたね。
いずれも理由が『経営再建』ってニュースで言うてたけど、何で人員削減が経営再建に成るん?成る筈ないやん。
リストラとは事業の再構築を言うのに、リストラじゃなくレイオフつまり首切りよ。
経営の再構築の源泉は『経営者の人間力と、的を射た戦略を、全ての従業員に、理解納得共感させて行く説得力』です。
だから従業員から社員に昇華して行き、事業の建て直しに繋がって行くんです。
数万人規模の人員削減は、経済至上主義の行き着く姿じゃないですか。
パナソニックの前身である松下電器産業創業者の松下幸之助さん、
あの世で嘆いてるわ。松下イズム(体質)を忘れた成れの果てやと感じますねぇ。
香川湧慈の価値観は、もし数字を問われることがあるなら、こう答えます。
社員一人当たりの粗利額と顧客数の自社の哲学に則った適正人数と年間購入額の数値目標を答えますね。
経営は、数値だけでは『充実』を見出だせない。というのが価値観です。
そこで働く人達の精神性の高さや、心の温かさや、社員の業務能力向上を、
心底願っている社長だから『充実』が芽生えて来るじゃないかなぁと思う訳です。
皆さん。決算書に自社の顧客数や客単価は、記載が無いでしょ。
そういう観点で決算書見てますか?
経営数値で大事なのは自社の体質に相応しい顧客数や客単価です。
ちなみに、うち(エモーション)の『社員心得』五ヶ条の一つに、こういう項目があります。
『業務は先ず丁寧さ。そしてスピードアップに努力しよう。』という目標です。
つまり業務は懇切丁寧にやりたい!という価値観です。
だから、年間のお客さんの数と、年間購入額が自ずと決まって来ました。
丁寧な仕事をしたいから、それに相応しい顧客数が見えて来たんです。
方や、達成したい粗利額目標があるから、お客さんの年間購入額も決まって来ました。
何が言いたいか?
自社の体質に相応しい業務をしているから、仕事に成るんだ、ということです。
体質に合わない業務をするから、不調を起こし、病に罹かるんよ。
食べる物や生活習慣が『体質』を作って行くように、
経営も、あらゆる事が『体質』になって行きます。
どんな体質の会社にしたいのか?
それが、そこで働く人達皆んなの共感を得られて、
且つ数値目標を実現できる体質に向かうのか?を深く想像してみることを、お勧めします。