今週は讃岐(香川県)が生んだ哲人であり賢人である、空海こと弘法大師の為そうとした事を話しますね。
弘法大師は、この世を浄土にしたいと生涯を捧げた人物です。
浄土とは、一人一人が輝きながら暮らす事。
これ、個々の会社にも言える事です。
つまり、会社の本来の目的は『社員一人一人が輝きながら暮らす』ことに繋がる運営をしていないと『経営』とは言えないんです。
さぁ、どれだけの会社が、これを為しているだろうか?
いや為そうと全身全霊に成っていますかね?
弘法大師は、東方浄土(とうほうじょうど)と西方浄土(さいほうじょうど)を説きました。
東方浄土とは、仏性(ぶっしょう)つまり、人間が生まれ持っている真心を、
ひたすら磨く父性。大人(おとな)を創るという事。
大人とは『全ての事を受け入れて、自立した人』のことです。
自他の言動に対して、責任を取る事が出来る人を『大人』と言うんです。
自分の言動だけでなく自他ですよ。自分の言動と、縁ある他者の言動と言う意味なんです。
自分の縁ある他者の言動の、責任を取るんですよ。
これが弘法大師の言う『大人』かぁ、と思ったもんです。勉強になるわなぁと。
西方浄土とは母性の様な優しさ。後醍醐天皇の時代である南北朝以後、
民衆が苦しい時代が続き、西方浄土の教えのみが拡がった。
煩悩を無くさないで、涅槃に生きる。つまり大欲に生きる。
弘法大師は、人間は生きている間は煩悩が生じて来るもの。
煩悩を捨てよとは言わないが涅槃を生きよ!と言った。
涅槃とは『全ての束縛から解脱する』こと。解脱つまり『心の解放』そうした日々でしょうか。
解りやすく言うと、欲望を捨てなくていいんだけど、大欲を持ってほしい。という事。
つまり、個人の物欲から、周囲の人達の幸福に繋がる欲が、大欲を持て、と言うこと。
今週ニュースで医療脱毛の大手企業が124億の負債を抱え、資金ショートして
自己破産したと、報道していましたが、こういう事実を聞くと大欲とは言えないわなぁ。
我欲の塊だから自己破産を『選ぶ』んじゃないですか。
思うと、自己破産なんて合法的な借金の踏み倒しですよ、皆さん。
金融機関は儲けになると判断したから融資するんです。
つまり、融資という性質は、銀行の自己投資です。一般の人達が、儲けを期待して投資するのと同じです。
儲けにならないと判断したら、絶対に融資しないんだから。
だからワシが言いたいのは、金融機関に対してのみ、自己破産は適用し、
銀行以外の借金は自己破産適用外にせな、いかんのではないん?と思う訳です。
税金は自己破産適用外なんやし。
皆さん、税金だけは、自己破産しても納付義務は消えないのよ。
個人に対しての返済は生涯掛けて返済の義務を負わないと、合法的であっても、借金の踏み倒しは、人道に反するでしょうに。
昔から先人が教えてるでしょ。
『屏風(びょうぶ)と商売は拡げ過ぎると倒れる』って。
最大と成るより最良と成れ。を目指すべきなんです。
あなたの会社の業種業態と社員達の『最良』とは何ぞや。を深めてみるんです。
新聞で見た事ありますか?10万円で倒産。って(笑)
数千万や数億や数十億の負債で倒産は、しょっちゅう見るのに。
銀行は、ほんまに定量評価が99%じゃないかと思えるんです。
定量評価つまり、決算書での評価の事です。だいたい銀行に人間洞察力が欠如してるんです。
だから、決算書が良い数値だから、何十億、何百億って融資するんです。
中小零細会社には何千万、何億でしょう。銀行の我欲ですよ。
決算書なんて、過去の実績に過ぎないんやから。将来を保証するもんじゃないのに。
健康診断だって同じ。過去の健康状態の結果診断です。
2ヶ月前の健康診断で良好とされていても、健康診断後、数ヶ月後に死んでしまう人達が居るのも事実。
だから、ワシは言うんです。あなたに『ちょうどいい』を概念整理して、
全身全霊で、為して行きませんか!って。難しいですよ。
将来に亘って見透して『ちょうどいい』を明確にしてゆくのは。
日本の先哲は、ほんまに先見力や人間力があるわなぁと、つくづく思います。
『足るを知れ』って、当に『最良』ですね。
江戸時代が、やっぱり日本の文化が培われて来た時代です。
『江戸文化』って言われてるくらいやから。
江戸時代の職人達は、生きる姿勢や、創る事への執着と妥協しない心が『もののみごと』と言い表せます。
その時代の職人達は、歴史の教えによると、職人自身が、こう言うていたんです。
『昔は皆んな食うために仕事をしてたんだ。だからさ、仕事が終わったら呑みに行くんだよ。
必要以上に稼ごうとするから世の中おかしくなっちゃうんだよ。』って。
言い得ているなぁ、的を射ているなぁと、納得感があるんです。
皆さん、必要以上に稼ごうとしてませんか?
何か歪みが起こりますよ。とメッセージを贈ります。