香川さんの考える経営者の資質ベスト3は?
って昔、問われたことがありました。
ワシの中では、
第一番が『愛情力』
二番目が『先見力』
三番目が『吸収力』と言う価値観です。と答えました。
吸収力って?どういうことかと言うと、
スポンジが水を吸収してしまうように『自分の価値観に合わなくても』
一旦吸収する素直さです。ワシは、一旦受け入れて後、判断をしておるんです。
まぁ、他人はそう捉えてくれないことはあるでしょうが(笑)
先見力は、こう考えています。
先見力を磨いて、社員達に、潜望鏡を覗かせながら、将来の希望が湧くようにせないかんと思っています。
今の社員の笑顔より、将来の社員の笑顔を望んでおるからです。
だから『苦楽共有』が大事なんです。
潜望鏡とは、会社を潜水艦に例えておるんです。
潜水艦の中は、長い間狭い艦内で過ごす訳だから、時には苛立ちや不安感を抱いてしまうもの。
だから、艦長つまり、社長は、乗組員つまり社員に、潜望鏡を覗かせながら、
現在の位置は○○で、目指している所まで、どれくらいだ。と、示さないといけないと思う訳です。
潜望鏡を覗いたところで、見えるのは360度水平線しか見えないんだけど、
現在の位置、将来の位置をハッキリと、示さないと、社員は不安になるもの。
潜望鏡を覗かせる為に先見力が必要という訳です。
それにも増して第一番は、愛情力。
社員を愛する気持ちと力。
商品を愛する気持ちと力。
お客さんを愛する気持ちと力。
そもそも自分とこの商品を愛してないなら、何で?商売するの?
って感じやけど。売れそうなから商品にしてる?
まぁ、否定はせんけどワシの価値基準では無いんよね。
社員を愛する、商品を愛する、お客さんを愛する。
これが根底に無くして全て、功を奏さない。
愛情力無くしてオールオアナッシングです。
だから、一番に愛情力で二番目に先見力。三番目が何事も素直に一旦吸収する力。
人生観や社会観、価値規準を確立しているから、他人の意見に自分が納得する
対応ができるし、そうして来ました。
だから、ワシは自分の人生相談めいた事は、した事無いんです。ほんまに。
いわゆる、カウンセリングとか、コーチングとか占いの類いとか、霊能者の類いとか、自分のことは相談したいとも思ったことは、無いんです。
社員の伸ばしてやったら善い特性を昔、ある神主(たぶん霊能力が優れてたんだと感じてました)さんに聴きに行ったことはありますが、参考にしたいと思って。自分の人生相談めいた事は一切した事が無いんよね。
占い師と言う人達や、霊能力者と言う人達や、カウンセリングやコーチングの
人達を、否定しているんじゃないんです。
世の中には、そういう人達に相談して迷いを払拭したい人達は沢山居るから、
世の中『役割分担』で成り立っているんよ。
自分なりの人生観や、社会観、価値規準つまり、判断規準を確り持つ学びをしてほしいもんです。
お釈迦様の悟りは、自灯明(じとうみょう)
自らを頼りに生きよ。と説かれています。
頼るべきは、己れ。『確りとした己れ』に成れというのが、お釈迦様は悟りとして説かれています。
つまり、確りした自分に頼るんだから、他人には、人生相談なんて発想がワシには無いんです。
興味があるのは、潜望鏡を覗かせ、縁あって集っている社員達に、
自分なりの人生観や、社会観、価値規準を、確り備えてほしいという願いだけ!なんですよワシはね。