『自分を谷底へ突き落とせ、そして自分で這い上がれ。』
『人生は自力で泳ぎ、そして渡れ。』
『有言実行:自分がやろうとすることを第三者に言い切れ。』
『他人から自分の悪いところを指摘されたら礼を言え。』
『仕事はその場で完全にやってしまえ。明日や後回しにするな。』
『自分の発案、提案によって職場や仕事に何かを残すべし。』と、
西郷輝彦が主演した『どてらい男(ヤツ)』(昭和48年~52年放送されたドラマ)
のモデルになった、モーやんこと㈱山善(現在5000億企業)創業者の山本猛夫の信条のいくつかです。
『どてらい男(ヤツ)』は作家「花登こばこ」の作品ですが(ワシは奥さんだった
女優の星百里子さんに目がいってましたが(笑))
どてらい男の前の作品『細腕繁盛記』(昭和45年放送)は、リアルタイムで
(銭の花の色は清らかに白い。だが蕾(ツボミ)は血がにじんだように赤く、
その香りは汗の匂いがする。)
と主人公加代役の女優新珠三千代のナレーションで毎回始まった大ヒットドラマ(視聴率38%)は、見てましたが、
✳リアルタイムで見てた時は小学生だったから、ドラマには惹き付けられていましたが、冒頭のナレーションの意味は解りませんでした。
経営者になってから理解出来ましたね。
『銭の花の色は清らかに白い』とは、お金の使い方は、清らかに使え。
『だが蕾(ツボミ)は血がにじんだように赤く、その香りは汗の匂いがする』とは、
花が咲くまでは、汗を流して血のにじむような努力をせよ。と理解しました。
『どてらい男(ヤツ)』は経営者になってから、単行本で読みました。
モーやん(山善創業者)の言う、自力で泳ぎ渡り切らないと、生きている意味が
無いなぁと、ほんまに思いますね。
先ずトライする。そしたらエラーが起きるもんです。
トライ&エラーを積み重ねて行かない限り、手応えは感じないもんです。
但し前提があります。
揺るぎない人生目的が存在していること。
それが無ければトライ&エラーを積み重ねていても、納得度が高まる手応えには中々成りにくいと感じますね。
だから、他人に頼った生き方は慎まなければならない。
何故なら、頼れる人が居なくなった時、破滅が待っているから。
要は、人生は自力で泳ぎ、そして自力で渡る以外に生きている意味を為さない。
前向きに勉強して行かなくては、向上は無いから『知力』が付かない。
『知力』『体力』『努力』の三力に磨きをかけよ!と先哲(先人の哲人達)は教えます。生きてる限り、前向きに勉強して行きたい。という感情が湧かないようじゃ、自力で人生を泳ぎ渡ることは出来ないと思う訳です。
そして有言実行というのは、自分がやろうとすることを第三者に言い切ること。
これによって実行と努力が身に付くんです。
経営の勉強では『経営理念の外部発信』をせよと言われる。
個人の人生理念も同じようなもの。
うち(エモーション)の経営目的、経営方針や社員心得や、あらゆる経営に対する考え方を明記している『経営指針書』は、昔から外部発信もしておる訳ですが、
なぜ理想の零細企業をめざすのか?ということも、ハッキリと明記しています。
正に第三者に対して、公表して来ましたから有言実行しとります。
そのページに、こういう表現をしている項目があるんです。
『おこがましいですが敢えて言うなら、エモーションのような零細企業が、
数百万社に成れば、何千万人という人間的に温かい雇用が可能と成る。延いては日本国家を良くして行くことにつながるという信念が根底に在るからです。』と。皆さんも、信念を公表しましょう。
人生懸けて成し遂げたいことを公表しましょう。
有言実行が、自分を奮い立たせる道であり、自力で人生を泳ぎ渡る源泉に成るんだから。
うち(エモーション)は馘首(かくしゅ)が無い』会社です。
馘首つまり解雇の事。
エモーションには従業員は居なくて、社員だからです。単に、業に従じている
『従業員』は居なく、社長の考えを理解納得共感している『社員』だからです。
入社した社員は、子供が生まれたという心持ちになって、これに愛の手を伸ばして育てることをやって来ましたから。日本人からしたら、これが、本当の人間愛じゃないかと思う訳です。欧米諸国では、こんな価値観は無いんちゃうかなぁ。
次に会社設立時から『タイムカードが無い』
信頼の経営がしたいから、タイムカードなんて有り得ない価値観。
会社設立して半年くらい経った時、当時のパート社員(ルイボスティーのティーパック加工業務)に突然言った事があります。
「うち、タイムカード無いやろっ!何でか分かる?」って。
パート社員達「あっ!ほんまですね。最初から無かったから全然気にしてなかった。」って。で続けて「信頼の経営がしたいからやっ頼むでっ!」
って言いましたねぇ。うぅ~んて頷いていましたねパート社員達。
パート社員は時給だから、勤務時間自主申告にしていますうちは。
まぁ、10名未満の会社だから、労働基準局への届け出も不要というのも、
めんどくさい事を省けています。自由度を奪われたくないんです。
人数多い会社は大変ですね😱特にワシの言う『従業員』の多い会社は。
経営に関係ない監督官庁から、ワシに言わせたら『非生産的』な、
めんどくさい書類提出義務の、ややこしい事多過ぎの感がありますから。
自由度を奪われてる感ありあり、やからね👎
人間らしく生きる。からは、離れてるわな。
だから何で人数を多くするの?って言うて来ました。
自分の金儲けの道具くらいにしか思てへんのちゃう?
自分の見栄、しょうもないプライド?って、わざと投げ掛けたりもした事あります。
嫌みじゃなくて、その人を想って、ですよ。
人数多くで経営したいなら、例えばうちみたいに7名の幸福感ある会社を、
100社創ることに熱心になったら、ええのに。100業種100業態で社員数700名の会社。みたいな。そこに挑戦したらええのに、ってね😃⤴⤴
出勤簿も当然の如く、ありません。労働保険の為に作って提出用の出勤簿は有りますが。
そして『定年制が無い』
人間が一生、真剣に働いて、老後が安定しないというバカなことはありませんから。✳自分の老後が、安定の予感がしないのは、一生を真剣に働こうとしてない従業員と、社員の生活を生涯守ってやるという経営者の価値観と会社の施策が
無いから。と感じますから、社長は社員達に、その大切さを説いていかないといけない。と思う訳です。
社員皆が仲良く、働けるまで働くというのが人間社会の理想じゃないでしょうか。
どこで辞めるかということは、年齢に関係なく、その人の能力の如何によって
決すべきであって、自分なり、同僚なりの判断によって、自然と決まることで
あって、規則や組織によって縛られるべきものではないと思うとります。
定年制が無いから給料というのは『労働の対価』というより『社員の生活の
保証』という価値観です。だから福利厚生を充実させて来たんです。
社員一人当たり年間約72万円。自由出勤のパート社員は年間約42万円。
一人当たりですよ皆さん!50人居たら年間3600万円。福利厚生だけでよ。
給料が、世間では労働の対価つまり、仕事に対する報酬としているのに対し、
エモーションでは、社員に対する報酬は何か?と言えば、適材適所によって自由に働かせ、人生を愉しませることにある。
日々の仕事を愉しんで時間も忘れ、愉快に働くというのが、本当の人生だという価値観で経営しとる訳です。
皆さんの会社は、どういう価値観で経営してるんですか?
経営でなく、単に運営しているに過ぎない?な、ことないよねぇ?
そして『罰則が無い』
自由にやらせていますから、しくじる事はあります。
それが善意から発したものであれば罰する事がありません。
人間だから当然しくじりますから。社長のワシだってしくじります。
社長がしくじった時に誰が罰しますか?
自分がしくじっておいて、社員にしくじるなということは無い。
だからエモーションには罰則が無いんです。
最後に『人事管理が無い』
人を管理する必要が無いからです。要は自ら省みて立派な人間に成れ。
ということです。これが、ワシの言う『人間尊重』です。
自ら省みて立派な人間に成ろうと努力する人にとって、権限の規定や罰則、
人事管理が要るはずがないでしょうということです。
これは、社員数何千人何万人の会社にも当てはまるんやけどなぁ、ワシの価値観では。
だからエモーションは社員全員が、仲が良いです。
そして『相互に』社員一人一人の人間性と能力を認め合っておるんです。
全員が他の全員の能力(自分では及ばない)を認めていて、お互いの家庭事情も
知っていて皆が皆を無意識に思いやっている仲です。
異なりを認めながら、一つを生きている状態という感じです。
これを実現して行くには『思想の共有』が必要です。
思想とは、人生を歩む考え方、姿勢のこと。
その『一つ』が共有出来ているから、異なりを認めながら、一つを生きれている訳です。これがエモーションの『信頼の経営』の土台に成っておる訳です。
皆さんの会社、お店では『一つを生きる』が進行してますか?
以上、モーやんの信条を読み返して心に響いて、色々浮かんだ今週でした。