先週、うちの社員から「知り合いの息子さんが発達障害ということが分かり、
職も定まらず、相談に乗ってほしいと頼まれているんやけど。」と、ワシに相談に乗ってあげてほしいと言うて来たから、先週、その人にワシの価値観を綴っている冊子やコピーの中から、ピックアップしたものを渡してもらうようにしました。
先ず、どんな考え方や価値観をしている社長かを予め知ってもらってから会うのが、ええからなぁ。とワシは言うて手渡しました。
何事も事前準備、心構えが大事やから。
で、先週土曜にエモーションに来てもらって3時間くらいコミュニケーションしました。
ワシは、何か教えるというんじゃなく、
自分が経営者として、どんな想い、願いで、うちの社員達全員に関わって来たか、という実例をいくつか話し、親も同じやわねぇって言いました。
社長と社員。親と子。先生と生徒。皆一緒やね、人間関係は。と、話しました。
そして『発達障害と言うんは、アスペルガー症候群のことを言うんかなぁ。
うち(エモーション)にも居るで一人(笑)。以前、アスペルガー症候群のことをどこかで聞いて会社に帰った時に、その社員に「おぉ、今日聞いたぞ、アスペルガー症候群のこと。正に○○、お前のことやなぁ。見てみい、これや。」って、
アスペルガー症候群の人の特徴を書いたものを社員の○○に見せたんですよ。
そしたら「ほんまや!私やなぁ(笑)当たっとるわ。」って、そこに居た社員皆で、大笑い、でしたよ(笑)こういう社風なんですよエモーションは。』
って話ました。
そのことやら、他の社員の、昔子供のことで悩んでた事に、社長として、
どういう行動を瞬時にしたか、等々。
また、ワシが昔知り合った他県の社長の娘さんの「不良少女と呼ばれて」みたいな実例やらを話しながら、ワシが一番に心掛けて来た想いや願いを話ました。
それは、社員一人一人の『心地好い居場所』を作って来たことを、第一義にしていると。『心地好い居場所』の意味は深いんだけど、
それを具現化するには経済も含め、あらゆるバランスと、そのレベルの高さに
挑戦していないと、出来得ないんですが、理由はこうこう、こういうことや、
的な。
息子さんは、意識的、無意識的に、自分で自分の心地好い居場所を探してるんよ。って話して、やから、こう言うたらええんちゃうかなぁ、と。
「もうお前の好きにしたらええ。今のお前は、ここから離れたいんやろ。
大阪行きたいんやろ。行ったらええよ。これだけ守ってくれるんやったら。
親より先に死なんでくれよ。って、僕なら言うかなぁ。」って話をしたんです。
先の実例の一つで知人社長の娘さんの話を、その人に、こう言いました。
『中学、高校と荒れ放題で、娘やで。僕が父親やったら、ほんま辛いわなぁ。
だって、いわゆる援助交際、シンナー。髪は金髪、当に不良少女と呼ばれて、や。シンナーや金髪や万引きなんかは、まだ辛抱できるわ親なら。
でも、援助交際は辛いでぇ~、特に男親としたら。そやろぉ~。想像してん?
自分の娘が、しかも中学生や高校生で、そうなってん。
その知人社長は、あの手この手と『策』を労し尽くしたんよ。
だから、全然ダメやったんよ。人間、策を労したら、いかんなぁ。伝わらへんわ。真心が伝わらない!んですよ、策は。
だから、○○さんも、心中察するけど息子さんに、策を労してないんな?
まぁ、目に見えん因縁もあるし、息子さんの『居場所』作りに誠実に行動するしかないわなぁ。人間のテクニックでは通じんわね。
言葉でなく、言葉を超えた真意というか行動しか、伝わらんもんやわ。
で、その知人社長の娘さん、結果どうなったか?を、何年も経ってたまたま再会したから聞いたんよね。
そしたらその社長が、実はその後、娘、自らが更生したんよ。って言うたんです。親が何したと思う?
僕は、昔こう言うたんですよ。
「良かったなぁ、○○さん。で、何で更生できたん?」って。
そしたら、その社長。こう言うたんよ。
「いやぁ、香川さん。もう疲れ果てて、何年もやから、なぁ。疲れ果てた自分の口から出た一言が、娘を救うたんよ。こんな言葉やったんです。
もう何やってもええから、父ちゃん何も言わんから、生きとってさえくれたらええから。って、その一点やったんやと、後になって思いました。」
と言いましたね。
生きとってさえくれたら、それだけでいい。
この人間愛のその人を想う真心の言葉だけが通じたんですよ。
伝わったんですよ。』という話を含めて、
自分の価値観、価値基準を話させてもらったということを、今週のメッセージにさせてもらいました。
皆さん!皆さんの周囲の人に、人間愛の真実の言葉を発していますか?!
特に、中小零細会社の社長が、社長から経営者に昇華せんと、世の中善く成らんのよ。と言うのは、その相談にこられた人は57歳。真面目な勤め人です。
で聞きもせんのに(笑)
ワシに色々聞いてほしい気持ちになったのか(笑)
自分の今、勤めている会社のことを話されました。
『創業者は会長で80代。息子が社長で51歳。社員は安月給で私は57歳にもなって手取り20万。就業規則も見せてくれない。隠すんです。
ある時、会長と社長の給料を見てしまったんです。
会長は400万の給料で息子の社長は1400万の給料。
いい車乗って、毎晩飲み歩いていますよ。
銀行さんも80代の会長には寄って行くけど、社長は相手にされてない感じです。銀行さんも分かっている感じですよ。
私は後3年で、定年ですが、たぶん退職金は20万くらいですよ。
前に辞めた人が言ってましたから。だから、うちの同僚社員達、皆言うてます。
会長が死んだら、もうこの会社潰れるのは、早いわぁ。
自分も60来たら、趣味を活かしながら、自営の道を考えてます。』
って、言われました。
ワシは、その話を聞いて、何と、その社長や会長は、風(ふ)が悪いなぁ、
不様やなぁ。と言いましたよ。
社員に、ええカッコさせて、自分もええカッコせんかい!そやろ。
と、言いましたね。
世の中、だいたいが、そんな会社じゃないかなぁと、感じてしまいます。
だから、先に述べた、
中小零細会社の経営者が、人間として心温かく成って行かんと、
世の中の多くの勤め人の人達は、心豊かに成りにくいんよ。
確りせないかんのは、中小零細会社の経営者です。
それが、世の中を善くして行く鍵🔑ですよ、皆さん!
家庭なら、親が鍵ですよ。
学校なら、先生が鍵ですね。