パラベンは「表示指定成分」に含まれていたためイメージが良くありませんでした。
もともと、指定成分は約40年前に当時の厚生省が「アレルギー反応をおこす可能性があるものを配合する場合は、容器や外箱に表示しなくてはならない」と決めたものでした。
しかし、現在では技術が進歩し、その結果安全性が高まった原料もたくさんあります。
また、「表示指定成分」に認定されていない原料であっても、アレルギー反応をおこす原料は数多く存在したのです。
つまり「表示指定成分」が規定されたことで「指定成分が悪くて、そのほかは安全」
という誤解が生まれたのです。
そのいい例が「パラベン」でした。
パラベンには、抗菌性の強い(刺激の強い)順に、
ベンジルパラベン・プロピルパラベン・エチルパラベン・メチルパラベン
とあります。
メチルパラベンは、皮膚への刺激性が少ないという観点から自然派化粧品といえども、品質保証のための防腐剤は必要であるため使用される場合が多いのです。
メチルパラベンは、化粧品を微生物から守り、最後まで安全に化粧品を使用できるようにするために用いられています。
幅広い微生物に対する静菌作用に優れており、食品・飲料・医薬品に使用されています。