正月に何気にテレビを点けたら『家ついて行ってイイですか』が、かかってて、ついつい見入っていました。
父娘二人の家庭。母親は若くして病死。娘は小学生。
父娘の相手を思いやる心中を察したら(離婚ではなく死別やからねぇ。
心情的に差違を感じてしまう)思わず涙腺が緩み頬を伝いました。
こういうドキュメントを見てて感じるというか、学びになるのは、
人間の『心の温かさ』を養成してゆく大きな要因に、このドキュメントのような家庭環境があるように感じる反面、
誰しもが、辛い思いの体験が、心の温かさに向かうとは限らないのが世間というのも事実です。
何事も自分の心の栄養にしてしまう思考回路になっているんですワシの脳は。
このドキュメントの、父娘の人間関係の絆の温かさを見ると、
やはり十代での辛い思いは、心を温かくしてゆく要因になるなぁと感じます。
確かに母親の急逝が、勿論影響しているのは事実ですが、
ごく普通の家庭環境の娘さんだとしたら果たして、ここまでの相手を思いやる精神性が養われただろうか?って一瞬感じます。
まぁ人間は生まれて来た時から、家庭環境や社会環境がどうであろうと『その人の持って生まれた人格を歩むのが真実』だと、神道や仏教哲学は教えます。
だからか、ワシはこう捉えて来ました。
人間は、人生の50%は持って生まれた人格を歩み、25%は、家庭環境や社会環境が影響する。
残りの25%は自分の行動で将来が決まってゆく、と。
五体満足で経済的にも満足を目指して、多くの人達は人生を歩んでいる訳ですが、
そのような状態が続いていると人間というのは、知らず知らずに、相手を思いやる心が削られて行くのも事実やなぁと感じる訳です。
それは辛い思いを、心の温かさの栄養にしてゆく真心が発露せずに、自我が出過ぎてしまうからです。
五体満足兼経済的満足だから、逆に『心の温かさ』が徐々に削られて行くのかも知れんなぁ、と『家ついて行ってイイですか』の母親が急逝した父娘の人間模様を見ていて、ふと浮かびました。
学びとして、五体満足で、経済的にも何とか回っている状態だからこそ『精神性を高める学び』を怠っては、
人間としてダメになるんだ!と、心せねばならんのです。誰だって、辛い思いはしたくはない筈。
でも人間は、辛い思いを体験しないと、心を磨こうとしない。
人間は何故、精神性を高めながら、心温かい人物を目指さないといけないのか?
解るでしょ!と言いたいんです。
あなたは辛いめに遭わないと、心を磨かないの?
五体満足兼経済的満足を目指しながら精神性を高める学びを怠っては、
いけない。皆さんは、どう思いますか?
ワシの願いは『精神性を高めながら、人格を磨き続け、心温かい人物を目指すのが人生なんだ!』と自覚してほしいだけなんです。
性格や主義主張や趣味や、仕事が違っていても、好き嫌いがあろうと、どんな人にも言える価値観です。
経営も一緒。金が何とか回っているうちに社員一同で精神性を高めながら、人格を磨く社風を形成してゆく事。
では、精神性を高め、心温かい人物をめざすのに参考にすべきは、
やっぱり先人の人間性を学ぶのが一番じゃないでしょうか。
ワシの『おすすめ』は昭和を代表する名経営者『出光佐三』世界的に有名な『マザー・テレサ』の生き方や考え方、価値基準を学んでほしいと願います。
出光さんは社員数何万人の所帯でも、出光さん自身の心は、全ての社員に思いを馳せていたとしか思えません。
出光語録やマザー・テレサ語録から、自分の価値基準に照らして考えてみてはどうでしょうか。
歴史上の人物で誰か、おすすめを?と問われれば迷わず『源義経』『楠木正成』と答えます。
何故って?二人とも尽きせぬ情が根底に流れている人物であり、その情か行動に現れ、如何なる状況下でも、志を貫き通した生涯を生きた武将だから。
何故?歴史上に名だたる武将が数ある中、皇居に楠木正成公の銅像だけが凛として存在しているのか?
江戸城を築城した家康や、数々の有名武将が居たにも関わらず。
この源義経公や楠木正成公の生き様、心の温かさや、価値基準を学んでほしいと願う者です。
付け加えて言うなら、自分の人生観や社会観や価値基準の確立が出来ていない人は、
スピリチュアル系の本は読まない方が善いです。振り回されてしまうからです。
自分なりの生き方(人生観、社会観、価値基準)を確立出来ている人なら、参考書になることはありますが。
自分の人生に迷っている人が、スピリチュアル系に依存しやすいのも事実じゃないかなぁと思う訳です。
スピリチュアル系の本を書いている人自身には、悪気は無いんだけど、
どんな霊が憑いているか?分からないからです。
人間を指導してくれる霊は、人格の高い人間にしか、付かないと感じるからです。
先ずは実在した人物の心の温かさに触れてみることを、おすすめします。
精神世界の知識より、
実在した心温かい人物の実話の知識を豊富にしてほしいと思う訳です。