今週は経営指針を創る会の一泊合宿があり、助言者として参加していました。
香川さん、会社経営で一番何を大切にされていますか?
と質問されたので即答しました。
会社経営で、一番『大切』にすべきは『経営理念の浸透と体現者に成る努力』です。業績ではありません。
※体現者とは、社長はじめ社員一人一人が、経営理念のような人物になること、経営理念のような生き方をしていること。
そして、一番『大事』な事は、働いてくれている社員と社員の家族の『現在と未来』です。
社員と社員の家族の人生の充実が、経営者の充実と言うもんです。
家庭に於ける親の心境と同じです。
社員と社員の家族と、お客さんから『愛され続ける』会社が優れた善い会社だと言う信念です。
そういう会社は自ずと業績は付いて来るもんやから、ね。
持って生まれた因縁論で言うと、その人によって、芽が出る時期があるから、
経営理念の体現者に成る努力さえ、怠らなければ、焦る事は無いんです。
まだ芽が出てないなぁと思っている人は、こう思って下さい。
神さんは、中々おもろい素敵な人には、空腹の時間を敢えて与えてくれているんだ。
もっと旨いもん食べさせてやりたいから、今は空腹の時間を与えてくれているんだ。
空腹の時間が長ければ何食べても、とびっきり旨い!から。と思って、
明るく、生き生きと、やるべき事を、坦々とやっていくことなんです。
(来年度後半のNHK朝ドラは、アンパンマンの作者やなせたかしさんの奥さんですが、やなせたかしさんの芽が出た時期は60歳を過ぎてからやからね)
社員と社員の家族が、会社から大切にされていると実感して、心地好く毎日を働いている状態が『充実』と言うんです。
社員が働き甲斐を感じない、風通しの悪い雰囲気の職場で、利益を上げている会社は『つまらん会社』やわなぁ。
業績を上げていても、他人に迷惑を掛けたり不快な思いをさせるような従業員は、辞めてもらわないといかんのです。
他人に迷惑を掛けたり不快な思いをさせても良い自由はありませんから。
それは自由ではなく、自分勝手やから。
自由は『秩序』の中にのみ、存在するもんです。
世間で言われている「多様性」も、秩序が無い多様性は、自分勝手です。
多様性は、秩序の中に存在しますから。
秩序を乱す自由というのは、世の中に存在しないんです。
ここを勘違いしてはいけません。と、答えました。
一体、何のために経営しとるんか?って言う感じやわ、ね。
特に中小零細会社ではリーダーの人格が大事です。
リーダーの人格によって、社員と社員の家族の人生に影響を与えてしまうからです。
だからリーダーは人格を磨き続けなければなりません。
人格は『学ぶ』ことによって磨けますから。実体験を、どう学ぶかなんです。
それが出来ないなら、リーダーの職を辞するべき。これは自分にも言えること。
だから、誰よりも人格を磨く努力と自己反省をするように心掛けておるんです。
リーダーとして皆に、ビジョンを熱く語りながら、同時に自己反省をしている
人間性を備えていなければ、つまらん人間に陥りますから。
ついつい知らず知らずに『独り善(ヨ)がり』に陥っていないか?を自己反省するんです。
ここに神が救いの手を差しのべてくれるんですよ。
先週もメッセージしましたが、
日本人とは、自己反省をしながら、お互いを磨き合う人間だから。
縁あって集っている現在の社員全員が、人格を磨く生活が習慣化されている風土を創ってゆくリーダーが、
経営者と言う立場の人間なんだ。と自覚してほしいと願う者です。