経営トップの価値観やセンスを社員全員末端まで、注入する努力をせんから、
トップの意図しない業務をしてしまったり、勝手な価値基準で業務をしてしまうんです。
日々の業務に、細やかな繊細さが大事なんやけど、その価値観を教えないから、会社に血が通わない。『教えざるの罪』が多い気がします。
業務の『あらゆる想像出来る事』を、ちゃんと最初に教えて、社員達に、納得をしてもらう努力を怠ってしまっていることを『教えざるの罪』だと言うとるのです。
社員が業務に納得感や共感がなければ、それは単に作業となり仕事には成ってないのよ。経営者も社員も躍動感が湧かないのは仕事とは言えませんから。
ちょっとした、日々の業務に繊細になっていますか?
『ちょっとした事を感じ取る能力』をセンスと言うんです。
また、新人従業員に、事細やかな、あらゆる想定を確り、相手が理解と納得がゆくまで、丁寧に何度も教えているでしょうか?
それを怠るから「従業員」から「社員」に昇華せんのです。
よく受付や店で見掛ける、新人の名札に若葉マーク🔰。
ワシの価値観では、そんなん付けるなよ。なんです。
新人であろうとベテランであろうと、お客にしたら、同じ店員であり社員だから。プロなんだから🔰なんか付けてるのはダメなんやけどなぁ。
丁寧に繰り返し指導する。そこまでやらずに新人の『トロくさく』感じる業務を目の当たりにして、あなたは敬語で指導してるけど心中は、責めているでしょ。
それでは伝わりませんから。
業務が『トロくさく』ても、その人の奥底に潜む良心を発露してしまう、
あなたの指導力を天から問われているんだと思わないとね。
忍耐力つまり社員教育には『寧丁(ネイテイ)』を要するんです。
また顧客台帳すら作っていない会社、ありませんか?
パソコン管理だけでは細やかなアフターフォローは出来ないと思うとるんですがねぇ。特に、中小零細会社では、お客さんから注文来た時、顧客台帳で購入履歴やその日に何を送っているのか?どんな話したのか?
落ち着いて観察する習慣ってホンマに大事なんです。
パソコンの顧客管理しか、していない会社では、その時話した肝になるメモ書きは普通は出来ないから、細やかな気付きや対個別対応が出来にくいと思うのです。ちょっとした事の気付きが、タイムリーな対個別対応が出来るんやけどねぇ。
先日うちの社員が受けた注文を例に話しますと、
もう30年以上継続して注文くれているお客さんでしたが、いつもはルイボスと、ウコンの注文のお客さんなんですが、ここ数年、そのお客さんには案内を出していなかった「ルイボス化粧品」の注文をもらいました。
注文の商品だけ(チラシ関係添えずに)を梱包してたので
(たぶん社員は、長年のルイボスティーのリピーターのお客さんだから、化粧品のチラシや、注文ハガキを同梱するのに意識が無かったようなんです)
ワシは注意を促しました。
顧客台帳よぉ~に観てみいよ。眺めるんじゃなく観察や、観察!と言い、
何年も前にルイボス化粧品を買ってくれてたけど、何で何年も経つのに、化粧品の注文をくれたのか?
しかも化粧品のサンプルも、ここ数年送ってもないのに。
そういう事を瞬時に、洞察せないかんで。
おそらく、肌の悩みを感じ出したんちゃうかなぁ、と想像できるやろ。
その洞察があれば、どの案内を入れてあげないといかんか分かるはずやで。
って。担当の二人の社員は、反省と同時に、気付きになったようでした。
こういうようにちょっとした細やかな理由と理由説明を、うちでは大事に、
そして大切にしています。
商売で昔から言われている『二割と八割』のお客さん。
つまり、二割のお客さんが全体売上の八割を占めていて、八割のお客さんが、
全体売上の二割を占めている。まぁまぁ当たらずとも遠からず。ですよ。
これを香川湧慈の価値観で言うと『縁』の深浅だと感じて来ましたワシは。
だから、目に見えない縁が深いんじゃないかと感じる人達が、売上の八割を占める二割の人達だと。
『縁ある人に』を重要にしています。社員達や、経営者仲間も、ワシはこの一点が基準です。
お釈迦様の言葉に『縁なき衆生(シュジョウ)は度し難(ガタ)し』と言われているように、
✳縁の無い人は、お釈迦様のような悟った人でも、どうしようもない、どうも出来ない。という意味です。
縁が深いであろうなぁと感じる人達と、人生を歩んで行きたいという思想哲学が根底に存在している会社なんですエモーションは。
皆さんは、そうじゃないんですか?
時間だけは、誰しも、限られていますよ。
縁が深いであろうと感じている人達と、付き合った方が心が充実するんじゃないかなぁと発信しときますね。
以前は親しくしていたのに、その人が、事業が大きくなったり有名になったりして、ちょい自惚れて来てる人、おるんじゃないかなぁ。
分かりますよ、そういう人は。
自分の努力で、大きく成ったり、有名に成って来たんだけど、今まで、自分から好意を持って寄って行っていたのに、いつしか自分より下に見てしまったのか
分かりませんが、他人行儀にしている人。
こういう言葉、知ってます?
『小を侮(アナド)る者、小また侮られん。』
自分より劣るなぁ(小)と思っている人に、そういうことを感じさせると、
あなたが自分より小(劣って)だからと侮っている人から、
あなたのことを、侮られていますよ!ということです。
つまり、何人(ナンビト)も、見下げてはいかんのです。
『人間性を高める』とは?
精神性を高めながら、心の幅を拡げ、人間洞察力を深めることやと思うてます。
人間性を高める社風を作りながら、目的に合致する業績を作り上げてゆく先導者が経営者の『在るべき姿』だと言いたいのです。