今週、経営者数十人に『労使関係について』を、講義してほしいと頼まれたので話して来たんですが、ワシは労使と言う表現が好きじゃないから
『経営者と社員の関係について』と題を変えてもいいですか?
あと、人の数だけ価値観がある訳やから、香川湧慈の価値観で、経営者と社員の関係について話するよ、ええですか?って言いましたら『そのつもりでお願いしていますから』だったので、自分が実践して来た、考えて来た概念を話させてもらいました。
経営者と社員の人間関係は、ある意味この二つの『ことわざ』で表せます。
と前置きを話しました。
こういう言葉です。
経営者は先ず『衣食足りて、礼節を知る』ということを、いつも心に留め置くこと。
その自覚無くして社員を持つ資格はないんだと、昔から自分に言い聞かせて来ました。
そのような心で、施策を実践していると、
まともな社員というのは、いつしか『武士は食わねど、高楊枝』の心になってくれるもんです。
それが人情やから。そう思いませんか?
普通は、着る物を着せて、食べる物を食べさせて初めて、社員は社長の考えを
理解しようと努力するんです。
衣食足りて、つまり文化的な生活が出来る給料や福利厚生無くして、真剣に真心で社長の考えを理解したいとは思わんもんなんだ。と自覚せないけませんよ。と話しましたね。
また、世に『優しい振りして、心冷たい人』は多いけど『厳しくて温かい人』は、少ないかも知れない。
優しそうな振る舞いをして実は、心冷たい人は『優しい人』ではありません。
そんな人、まぁまぁ居ますよぉ~😱
やはり、特に上に立つ立場に在る人は、人生や、仕事に対して厳しくて、
人間として温かくなければ、部下が憐(アワ)れです。
少なくとも、そう自分で心底思える人であってほしい。
先の見えぬトップに付いている部下ほど哀れな者は無いんだ。
無能な上司に付く部下ほど哀れな者は無いんだ!と唸りました(笑)
小さなケチは大きな徳を失います。
モノを失っても心の痛手は小さくて済む。
健康を失ったら心の痛手は深い。
信用を失う者は大きく失い、勇氣を失う者は全てを失う。
世の中は、大体こうだと感じます。
人が育つ環境は、身近な周囲の人が『心温かい』人なんやと思えてなりません。
『だが、情熱はある』という日曜の22時半に放映している番組を、毎週録画して見てるんですが、
オードリー若林と南海キャンディーズ山里のデビュー前からの実話のドラマです。
若林のおばあちゃんも山里の家族も、ぶっきらぼうな態度と発言なんだけど、
何とも言えない温かさを感じて、胸がグッと来ますねぇ。
時に涙しますよワシは。勉強になるし、自覚を深めるねぇ。
どんな自覚か?
それはやっぱり、人が育つ環境って、身近な人の心の温かさやなぁという自覚です。
会社経営も人生の経営も、心の温かさが人を育てるのは、間違いない!と言い切れるなぁと。