『経営指針を創る会』が今週ありまして、ずんやり8時間。
何のために経営しているのか?という問いに『自分のために経営しています。』と言った受講者が一人いて、
周囲から、やんやん言われていましたが、ワシは、こう言いました。
『いや、ワシも自分のために経営しとるし、うちの社員達にも自分のために
仕事せえよ。
自分の魂が輝くために仕事せないかんで。と言うて来たで。
で、自分のために、というのが、周囲が応援してくれるものなら、ええやないの。また、応援してくれるもんじゃなかったら、自分勝手になるから、いかんわなぁ。』
って。
社長の考えを社員達が理解し、納得し、共感して、チームワーク宜しく、
経営目的を果たして行こうとしている状態を『仕事』と言うんです。
で、社員皆が、自分の魂が輝くために仕事している人達の集まりが本来
『会社』やとワシは思うているから、
そこに全身全霊を傾けてるんですよワシは。
社員一人一人の魂が輝かんかったら、意味が無いんよ、会社は。
なのに、そういうことに想いを寄せていない重要視していない社長達、多いとしか思えんのよ、残念ながら。
何でか?と言うと、
社員への待遇(給料や福利厚生や勤務体系等々)が、社長の気持ちの現れやからです。
気持ちを数値にすることを、してない会社、多いんよなぁ。
大体ワシは、こう言うてるんですよ、心中を窺う為に。
『10年後、社員全員に何ぼ給料出してやりたいん?』って。
で、即答した人は、社員に対する人生の充実を願う想いがある証拠ちゃうかなぁ。
出来る、出来ないじゃなく、気持ちを数値に現してみぃ!ってよく言います
ワシは。
気持ちがあるんなら、社員がその数値を見て『ホンマですか👀👀』と思わず、ほくそ笑むような将来像を書いてやったらええのに、
書いてないんよ。⤵⤵
何ぼやりたいのか?と聞いてるのに、
スグに『いくら』って発することが出来ない人、いや、発したくないのか?
社員の人生の充実なんて思ってもみたことが無いんやなぁ、この人は。ってワシは推測してしまうんです。
創業者って、大体が、我が道を行く。なんですよ。
で、その社長に長年付いて来ている社員ってのは、まぁ、社長と縁が深いのは事実やろうけど(縁が薄かったら続かんやろうし)、
そのワンマン経営者の言動に、忍耐できる人が、長年付いて来てる訳です。
忍耐ができん社員は、当然、辞めてるやろ。
ワシが思うに、社長が頑固に見えるのに、付いて来ている社員というのは、
実は社長の『信念』を何かしら感じてるんやと思うなぁ。
社長の信念が、社員達の『人生の充実』につながることに一所懸命だと感じるところが、
頑固さに勝っていると感じるから、付いて行くんじゃ、ないやろうかねぇ。
当に、家族想いの頑固な父親と同じ感覚やと思う訳です。
『頑固さ』しか感じてなかったら、たぶん、辞めてるはずです。
その信念に、何かしらの自分に対する愛と情を感じるところがあるから、
ワンマン経営者に付いて行くんやと感じます。
そして『キツい言葉』よりもやねぇ『優しさの行動』が勝っているから付いて来ているんだと思う訳です。
人間関係、大体そうやないやろうかねぇ。夫婦関係も、続いているというのは、そうやないやろうかねぇ。
人間、言い分はお互いあるんやろうけど、
言葉より、実際やって来た行動の方が実績になって、ちょい勝ってるから、
有り難みを感じるんちゃうかなぁ。
言葉は、その人の生まれ持った性格がかなり影響しますから、
『三つ子の魂百まで』と言われているのも、性格は、たぶん、一生変わらんもんやと捉えるのが、自分が頭に来ない方法です。
それより、
相手が『何を言うてるか』より『何をして来たか』という行動を見たら、
相手の心中が窺い知れるもんです。
言葉より行動です。
信念と頑固は紙一重やからね。世の中大体『紙一重』やないやろうかねぇ。
信念と頑固。伝統と因習。優しさと甘やかし。厳しさと怒り。
人間に寿命があるように、縁にも寿命があるように感じて来たんです。
この感覚は、良好な関係でも突然、縁が切れた体験をしたことが無い人には、中々理解してもらえんかも知れんですが。
ワシも実体験ありますから。縁が切れた理由なんて考えても仕方ないんです。
だから、そういう状況になったとしたら、覚悟したらええのよ。
理由なんて考えんでええんです。
向こうの世界で、何でか知らんけど、縁の寿命が来たんやなぁと覚悟したらええんです。
この世のことを神道や仏教では『現(うつし)世(よ)』と言います。
先に、向こうの世界での出来事が、この世(現実の世界)で現れるんです。
皆さんの中に、仲良かった人との間に死別じゃない別れがあった人もおるでしょう。
向こうの世界の縁に寿命が来て、この世の縁が切れたんです。
くよくよせずに、何事も人間の考える範疇を超えた寿命があるんだと捉え直して、歩んだらええのです。
あぁ、ちょい話が逸れました。
今週言いたいのは『本来、会社は』を、言いたかったのです。
経営者の考えを、理解し、納得し、共感にまで至って、チームワーク宜しく、経営目的を果たして行こうとしている集合体なんだ。
そもそも社長の皆さんは、社員達に経営目的を、理解して納得してもらう説明や行動をしていますかねぇ?
全身全霊を傾けて。
そして、それが社員の魂の輝きになって行くものなら、共感を得れると思うんです。
全身全霊懸けて説得しようとしても、社員の人生の充実や、輝きを心底願っていないなら、
共感はしてくれへんのですよ。
理解、納得、共感。これキーワードです。
経営者は人体に例えると『脳』です。
社員は、心臓であり、肝臓腎臓、手や足なんです。
脳が正常に働いていれば、臓器や手足は体調良く働くもんです。
大体、毎日の業務は、社員達がチームワーク宜しく活動して、こなしてくれてますから。
もし、社員のチームワークが良くないとしたら、脳が正常じゃないんよ。
経営者の考えを、理解してもらう努力。納得してもらう努力。そこに、社員皆が幸福充実が感じられたら、
チームワークは、良くなるのよ。但し、大前提があるんです。
社長に、社員に対する『社員の人生の充実』の想いが無い人は、納得も共感も、如何なる説得も、伝わりませんから。
テクニックで経営指針に取り組んでも、意味を為さないんですよ。
想いは、伝わるから。
一番大事なのは社長の人格、人間性を磨き続ける純粋な思いと、
社員に対する行動が、やがて徐々に社員達に伝わって行くんです。
それを今週は言いたかったのです。