ワシの亡き師匠の30年前の講義に、その頃バブルが崩壊した時期でしたが、
こういうのがありました。
『今からの時代、高度成長は無い!有っても、たまに低成長が有るくらいだ。
トンネルの不況ではないぞ!洞窟の不況やからな。
トンネルなら、いつか出口が見えて来るが、
洞窟は自分で穴を掘って、出口を創って行かな、ならんぞ。』
というものです。
今まさに、洞窟の不況じゃないでしょうか。
今回の、コロナ経済ショックで大打撃を受けている所は、
『来客で収入の根幹を得ている』事業所ですね。
交通機関(飛行機・新幹線・タクシー)や、あらゆる店舗、ホテル等、
来客があって収入になっている業種業態です。
今までのビジネスモデルだけでなく、新たな販路開拓のビジネスモデルを構築して行かないと、
洞窟の穴を掘って空けて行くことが出来ない、変換期かも知れません。
洞窟に穴を掘って空けて行くには、全社一丸となって『思う一点』に全力投球すること。
色々と攻めていては、力が分散してしまう。
この『思う一点』が、自社の的を射ているか否か?を精査することです。
この精査の仕方を説明します。
先ず、理念実現の為の方針になっているか、を考える。
そして、その方針が日々の業務に実践されているのか、のチェックをして行くんです。
そして、単に自社を、自店を利用してくれる『顧客』だけでなく、
『お客という名の友』つまり『ファン』を創って行く全社的取り組みが、
益々求められると強く思いますね。
その方法として、先ずは『何の為に経営するのか?!何の為に生きるのか?!』を社長はじめ、
全社員に見つめ直すことが、より大事になっている。と感じます。
この『人生目的』とも言える理念を具現化してゆく方針を打ち立てて、
その方針が、あらゆる日々の業務に実践されているかを、細かく都度チェックして行く習慣が、
ほんまに大事なんですよ。
都度ですよ、都度。『後で』ではいかんですよ。
コロナ経済ショックの影響で、あらゆる事業所が、大なり小なり悪影響を受けると思います。
今順調な会社も油断せず『新たな販路開拓』は必須です。
理念が方針になっているか?!
その方針が日々の業務で実践されているか?
を全社員が自己チェックして行く習慣が、
やがて『ファン』を増加させ、自社の顧客の大多数を占めるようになって行くんだと思うのです。
市場は、小さくなって行くでしょうが、
世の中から消える市場は無いと感じるんですが、パイ(市場)は小さくなっても、
その中で『自社のファン』を如何にして創って行くかを、それぞれの会社の社内で話題にしてほしいと願います。
念の為、言いますよ。
あなたの人生目的を見つめる行為が、理念を産み出し、理念を実現する為の方針を見出だすんです。
見出だした方針を日々の業務で実践するのみ。
これが出来ていると、充実感を味わえます。
気持ちや考え方、捉え方、ものの見方を変えるのに、銭は不要ですからね。
常に希望が湧いて来るものの見方、考え方、捉え方で、
心はいつもベストコンディションで居続けましょう!