日本の法人の約7割りが赤字経営だと言われて数十年続いていますが、
よく経営の勉強会で、
『時代の変化に事業を対応させて来た会社が生き残る。』
と言われて来ました。
でもこの言い方だと、
あぁそうかぁ。という程度の印象しか残らない社長達が多いような気がしているんです。
何となく分かるけど、具体性を感じないからボヤけてしまうんだと思う訳です。
また、理屈では分かるけど、自社がどうやって行けば良いのか思い浮かばない。
という人は多いと感じます。
だから、ワシは昔からこう言うて来ました。
『資金繰りの上手な会社だけが生き残る。』です。
そう思いませんか。
この表現だと、多くの人達に理解しやすいのではないですかねぇ。
資金繰りを上手にして行きながら、事業を整えて行くことが出来ますから。
だから、地域の金融機関と良好な関係を築きながら、
事業資金をショートさせない努力が必要なんですよ。
そりゃ、無借金経営が良いのに越したことはありません。
が、如何に無借金経営でも事業のキャッシュが回らなくなったら、
会社運営はストップします。
当たり前のことです。
だから財務内容が良くても、少しは借入して銀行に対して常に、
中間報告と将来ビジョンを話している姿勢が大切やと思う訳です。
資金繰りを上手にして行く為には、
事業に、
着実性があること。
収益性があること。
今やっているビジネスモデルに持続性が感じられること。
そして発展性を感じること。
この『四つを包括』している事業になっているかを、
自己チェックすることが大切です。
当然、経営者が誠実であり、やる氣があることが前提です。
如何なる状況に置かれようとも己れを見失わない精神力を常に持続していること。です。
信念に裏打ちされた、経営の指針に則った、そのような業務が為されている事実を、銀行にも見てもらうことが大切です。
そういう姿勢を担当者に見てもらっても、
ほとんどは現場を見ない、保身だらけの銀行支店長ですから甲斐がないですが、
けど、融資を伸ばして行くことは銀行の本業だから、
観てる人は必ず居る!と信じて、己れの役目を果たし続けましょう。
金融の勉強もせないかんですよ社長は。
社長から経営者に昇華せな、会社は続かないんちゃうかと感じています。
資金繰りさえ、常に出来ていれば、会社は運営出来ますから。
運営しながら、整えて行くしか、我々凡人はやれないし、出来ないんですよ。
資金がストップした時に、会社運営がストップします。
赤字続きでも、資金繰りが出来ていれば、会社は運営出来るんです。
黒字続きでも、資金繰りが出来なくなったら終わりですから。
是が非でも資金を繋ぎながら会社をちゃんとして行く、
あらゆる面を整えて行くんです!
あと、赤字続きの会社社長は、ついつい弱気になり勝ちですが、
卑下するなかれ!
赤字続きでも、社員が居るなら、給料払っているんだから、
所得税と最低限の法人税を納めているんだから、卑下すること無いんです。
世の中の7割り以上の会社が赤字だと昔から言われていますが、
所得税と最低限の法人税を納めているんだから卑下せず、
上手に銀行を活用するくらいの力を、社長が身に付けて、
資金繰り上手になって、数年掛けて、いや十数年掛けてでも、
黒字経営にして行く努力。
そして、社員の給料を多くして所得税を沢山納めながら会社の貯金もして行きましょう。
と言って実践して来ましたよ、ワシはね。
資金繰り上手な会社だけが生き残る。という表現なら、
多くの人達に分かりやすい表現でしょ。
資金繰りが上手に出来ないというのは、
銀行から見て融資するに値しない事業で、
融資に値しない経営者の考え方だからじゃないでしょうか。
身近な人にだって伝える能力が乏しければ、
理解してくれないのにましてや、
地域の金融機関にちゃんと訴えるそして伝える行動をせな、
関心持ってもらえんですよ。
資金繰り上手を実践して行く為にも、経営の王道を着実に歩むことと、
社会の流れを読みながら資金繰りのプロに成らんといかんですよ!
ほんまに。
そうせな会社運営出来んなるで!