全ての人間関係で大切で、充実の根幹じゃないかと思うのは、
『以心伝心』が出来ている状態じゃないかと思うんです。
『以心伝心』とは、禅の言葉であり、
意味は、優秀だから、心が伝わるのでなく、
寝食を共にするから、心が伝わる。と教えています。
禅の世界で師匠の心を分かる為には、師匠と寝食を共にしないと、
心は分からないということ。
会社に置き換えると、
経営者は、現場(毎日業務をしている所)を観察すること。
社員と空間を共にしないと、社員の心は分からないのと同じく、
社員も、経営者と空間を共にしないと経営者の心を分かりようがないんだと
感じます。
『阿吽の人間関係』が出来れば、以心伝心に近付けるんじゃないかと思うのです。
『阿吽の人間関係』はエモーションの社是にしています。
社是とは
『こんな会社でありたいということを一言で言い表した言葉』という意味です。
教育の原点は『共に在る』ことやという信念があるんですよワシはね。
物理的に共に居れなくても、心は共になかったら、いかんのです。
以心伝心の関心について、例えば大手チェーン店で、
何百億何千億売り上げを上げている会社はあるけど、
そこの社長と、そこで働く社員達と以心伝心なんて、
自覚がないだろうし、出来ていないと思うんだけどね。
それは経営陣が考える業績というのが、数値しか、眼中に無い証拠ですよ。
業績=数値=売上であり利益のことを、
多くの大規模の会社の社長達は、そう定義しているんだろうねぇ。
だから、社員の人間性や社会性という観点が無いんだと感じます。
また、世間の多くも、いわゆるミーハーだからやねぇ、
売上や利益しか眼中に無いんだと感じますね。
でも稀に、居ますね、大規模会社経営者で、
常に社員達と以心伝心を真心から心掛けている人が。
皆さん『行為(おこない)は心』ですよ。
その人が、どんな立派なことを言っていてもやねぇ、
じっとその人の行為を観察したら、分かるもんですよ、その人の本心が。
以心伝心を、
うち(エモーション)で言うと、事務所仕事ですから、
社員の何気ない会話や、お客さんとの電話応対の内容が、
意識しなくても自然に入って来ます。
ワシが目を通していないFAX の内容やメール内容や、顧客台帳も、ですよ(笑)
まるでスポンジが周囲の水を自然と吸収してしまうように、です。
そして、ちょっとでも氣になる点を感じたら業務を通じて、
社長であるワシの考えをタイムリーに話しているのが、普段なんですよ。
だからと言って、以心伝心に成っているとは言えませんが、
少なくとも、毎日現場を観て、社員の一挙手一投足を感じているから、
現場を見ていない他所(よそ)の社長達とは、
以心伝心に於いて、その度合いに差は出ているでしょうね。
優秀な戦略や商品が有っても、経営者と、社員の以心伝心が無ければ、
充実には至らないと思うんです。
家庭に於いても同じ、
家族全員の以心伝心が家族皆の充実に成って行く基礎になるんだとワシは思うなぁ。
まぁ多くの社長と言われる人達は、
以心伝心が第一義にはなってないだろうなぁとワシは思うとりますよ。
だって、今まで1万人以上の社長と呼ばれる人達と一応、会って来たけど、
感覚的に以心伝心が、経営に於ける第一義で取り組んでいるなぁと感じた人は、ほんまに少ないんやもん、ワシの体験では。
皆さん!
自分と、自分の大事な人達と充実感ある日々を歩みたいなら、
以心伝心を心掛けてみませんか。
心を以て、心を伝えると書くんです。
先ずは、あなたの心が先なんです。
シャツの第一ボタンを掛け間違ったら、以降は、どんなに努力しても、
揃わないんです、シャツのボタンのように、ね。
相手が先じゃないんだと、毎日着ているであろうシャツのボタンが教えてるのに、
あなたは気付かないのかなぁ?
そんなに毎日ボッーとしてるんですか?(笑)
先ずは、あなたから、心を以て、伝え続けましょうや。
桃栗三年、柿八年。一芸八年、商売十年。汗と涙で十三年。
それでもダメなら、二十年。
二十年くらい掛けて、伝え続けてこそ、
伝わるんじゃないかとワシは実践して来ましたし、現在進行形ですよ。
最初は『辛抱』です。忍耐ですよ。我慢じゃないんです。
忍耐と我慢の違いを言うときますね。
どちらも辛抱することは同じなんですが、忍耐の先には希望が有るんです。
だから、耐えられるんです。我慢の先に希望はありません。
我慢を続けていると、心も身体も壊れます。
だから忍耐はせないかんけど、我慢はしたらいかんと思っていますワシはね。
辛抱を続けていると、あなたの心に『芯棒』が出来て来ます。
また続けていると、周囲からの『信望』に成って来るんじゃないかなぁ。
今週は、このへんで。