一流とは、隅々にまで行き届いていること。
これはうち(エモーション)で『一流とは』の定義としている言葉なんですが、
今週ニュースでやってましたよね有名ファッション通販大手の社長のコメントを。
株価が駄々下がりで、本業に専念するって。
ニュースだけの情報ですが、その通販サイト会員だけは10%OFFという突然の施策が百貨店や、有力ブランドメーカーからの反発を買っているとニュースで言うてましたが、
まぁ、定価販売を守ってくれないのが嫌ならそのファッションネット通販会社に商品を
卸さなければいいと思うんだけどね。
自由価格で販売OKというメーカーだけが、オープン価格(定価を定めない価格)で卸せばいいだけのこと。
もし最初に定価を守って販売して下さい。
ということで約束していたんなら、その大手のファッションネット通販会社は、
商道徳に反すると思います。
売上が激減して来たからと言って不特定多数が買い物できるネット通販で、
その得意先のメーカーに断りなく、安売りに走るのは品性に欠ける感ありやね。
だから、隅々にまで行き届いている業務とは言えませんね。
販売メーカーも小売店も互いの商道徳を如何なる状況になろうとも貫いて行くのが
『商いであり経営』だとワシは思うとるんですよ。
数百億、数千億規模で売上を続けている小売店は、何かのキッカケで百億単位で売上激減というのは、あるんだよね。
で数百人、数千人規模のリストラが常識的になっている大手企業。
また各大手チェーン店の『有り得ない』動画投稿を見るにつけ、
世間でよく言われる、人手不足の名の下に、誰彼、雇ってしまい、
そこに『人の道』に則った業務指導が出来得ない常態。
そのような状態が常態だと言うとるんです。
やっぱり、オーナーと『共に働く』形態が、経営者も社員も本来なんだと思うのはワシだけでしょうか?
昔からワシの持論は、『スモールイズビューティフル』なんですが、
この意味は深いんですよ。
例えば経営者と社員5人くらいの会社やお店が、日本に1000万社になれば5000万人の雇用となり、その経営者が人の道を学び続けて、それを社業に反映させるならば、そこに働く社員にも波及し、その社員の家族にも波及して行くと、
ずっと信念として念(オモ)って来たんですよ。
勉強とか研修というのは、経営者と社員が、共に学ぶから会社としてモノに成るんです。
『共に在る』という思想と哲学は、会社、家庭、あらゆる組織に於いて、
基礎だという信念信条であり心情なんですねワシは。
皆さん『共に在る』ってことを忘れてはいませんか?!
幸福の原点の一つだと思うんですがねぇ。
既に百名以上の規模で会社運営しているならやねぇ、考えて考えて考え抜いて、
同じ職場の中でも、各部署別に10人以下のスタッフで分社化を考えてみるとか。
大型の飲食店舗なら、厨房の分社長の下に、社員が9名とか。
フロア別に分社化するとか。
※東京に最近できた6人くらいの別々のオーナーシェフが それぞれのフロアスタッフを
抱え、一店舗で、和洋中様々な料理が食べられる店をTVで放映してましたね。
一店舗のレストランで、違うオーナーが6人の厨房で、お客さんは、一つの店と思い込
んで様々な料理が食べられる店の認識なんだろうけど、経営は別なんだよね。
色々考えて、考え抜いてみることくらいしたらええのに、と思う事があります。
斯く言うワシは、会社設立時から入社する前に必ず言うて来たことがあるんです。
うちの社員はひょっとして忘れてるかも知れませんが。
面接の時にパート社員の人にもこう言うて来ました。
『うちは、普通の会社やないからなぁ、業務を通じて、自分の人間性を磨いて行く努力をせん人は要らんのよ。単に業務が出来ているだけとか、業務をこなすから給料ちょうだい的なだけの人は、うちには要らんのよ。労働と給料の交換的なみみっちいもんの為に仕事してないからね。人間性と可能性を磨くことにチャレンジしながら、与えられた職務に
一所懸命にやりたいという人がエモーションの社員やから。』
的なことを言うて入社してもらいました。
だから、その後に経営指針に取り組み、経営の指針書を作った時にハッキリ明記しているんです。給料について、という項目に。
社長の考えを理解しようと努力すること50%与えられた職務を全うすること50%で100%とする。って。
社長の考えとは、社長の言うことを聞けじゃなくて、
この経営指針書全てを理解しようと努力することだと補足説明しています。
教育には、涙がなければならんと思うとるんです。
情がなければならんと思うとります。
人の道を教え育むのが教育だという信念なんですね。
だから、涙と情が不可欠やと思うのです。
そういう観点が無いから『人手』になってしまうんだろうね。
人数規模が数百、数千になって来るとそりゃあ、あんな動画投稿するアルバイト社員や、
正社員まで出て来るんじゃないかなぁと感じてしまいますね。
大手チェーンのFCオーナーに、この観点と、心情があれば、
ちゃんと涙と情を以て全社員に関わっていると感じるんだけどね。
社員とはフルタイムもパートタイムも短期アルバイトも、全部その会社の一員なんだから社員なんです。従業員という呼び方はワシは好かんのよ。
業務に従じる一員にしか感じないから。
勤務形態に関係なく、その会社、お店の一員なんだから、
社員なんだと強く訴えないかんのじゃないかと経営者仲間には言うてます。
一般的な社長は、フルタイムの社員と、パートタイムの社員やアルバイトの社員を、
心のどこかで分けていると言うか、差別しているんだろうね。罰を与えたら良いって言うもんじゃないと思います。
どんな人にも、良心が在るという考えなので社員一人一人の心の奥に在る良心に訴えるには、涙と情しか、無いんですよ。
だから、教え育む職場環境が出来て来るんです。
数十人、数百人居てもやねぇ、その経営者の念(オモ)いがあれば、そしてその経営者が、
人の道を人間の幸福とは何ぞや!を説けるような人物に成る努力をしていれば、
全社員に、社長訓話を毎月やればええのよ。
いくつも支店や店があるんなら、本社で訓話をしている状況をビデオ撮影し、
DVD にして各支店や各店に送り、その支店長や店長が、折りをみて、全員に、社長訓話の映像を見せる、聞かせる。
こういう事の継続しか人の道を感じる社風は出来んと思います。
何百人居るから、香川さんみたいに出来んわぁと言う人が居ますが、人の道を社風にするんだ!との強い念(オモ)いがあるんなら、
方法は浮かんで来るもんやと思うけどなぁ。
人の道の社風が形成されて来たら、人間関係でモメる、ことは激減し、離職も居なくなると思うのです。
決めるから、見えて来るんです!
あなたが、どんな会社を、風土を創りたいかを決めるから、
方法が見えて来るんだと信じてもらいたいと思った今週でした。