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「香川湧慈の今週のインスピレーションメッセージ平成30年12月21日
想いが世界を変える-エモーション社長のブログ

「香川湧慈の今週のインスピレーションメッセージ平成30年12月21日

皆さんは人生を生きる上で『拠り所』があるでしょうか。

ワシはハッキリあります。

年明け1月で亡くなって丸25年になりますが『人生の師匠の哲学』が、

我が人生を貫く、拠り所です。

生前の師匠の講義録の数々がスッ~と自分の中に渇いた喉を潤すように染み入って来るんです。

折に触れ、時に触れ、読み返していますが、いつしか自分の人生に迷いを消してくれましたね。

迷いと悩みは別物だと思うとるんです。

悩みというのは、自分以外の人達のことを想う、心配するものやと思うとるんですねワシは。

そうやねぇ自分のことで悩むことは、ないなかなぁ。

揺るがない『拠り所』があれば、迷いは消えますよ、皆さん。

拠り所とは人生を生きて行く心の支えとなって行くものです。

人生は、やはり不安定な中に、安定を求めて生きている訳やから、

安定感というものを得る為には、
どうしても『自分はどこからこの世に来て、そしてこの世に何をしに来て、
人間は皆、いつか死ぬ訳やから、死んだ後の世があるとするならば自分はどこに去って行くのか。』を冷静に見つめ、
そしてそれを、自分が心底、納得行くものにしない限り、安心感というものは持てないと思うんです。

すなわち魂の安心であり安定。そういうものを、自分自身で発見することなんですよ。

これを『拠り所とする哲学』だと思います。

その為には、やはり、歴史、特に古典や兵法を勉強せな、見出だして来れないと感じますね。

歴史というのは、人がどのように生きて来たか、どのように過ごして来たか、そういうものを振り返る。

そして、その時の流れというものを通じて、その一貫した姿の中に冷静な科学的視野を持って分析して行く。

このようにして歴史感を養って行かなければならんと思うんです。

その中から『原理原則に照らして現在をしっかり把握する』こと。

人間は、明日の分からない存在です。

明日が未知数だから、希望や夢が持てるんです。

しかしながら同時に、明日が未知数だから、そこに苦悩が起こり、

不安、不安定な気持ちを起こさせるんです。

だから物事の原理原則があるはずなんやからその原理原則を古典や兵法から

見出だしながら、

それに照らして、現在点をしっかり把握することなんです。

第一に自分の人生哲学をしっかり把握する。

つまりどういう生き方をすることが、自分の人生にとって意義ある生き方なのか、人生とは一体何か。

人の一生の生き様を、どう考えたら良いか。

その生き様を原理原則に合わせてものを見つめる。

そうすることで人生観が確立して来ます。

だから第一に人生哲学を持つ。次に歴史感、歴史の流れを掴む。

それによって現時点を考える。

そして人生はある意味戦いですから、兵法を学ぶ。

この三つを継続していれば、迷いは消え去り魂の安心と安定を自分のものにすることが出来るはずですよ。

うちの師匠の講義の中に『先の見えない上司に付いて行く部下ほど哀れな者はない。』という項目があるんですが、

確かにその通りやなぁと。

上司とは上に立つ立場の人ということです。

大手企業なら上司。中小零細企業なら社長であり、家庭なら親ですね。

まぁ全ての『上に立つ立場の人』ということやね。

だから上の立場の人の最も重要な要素は『先を読む』こと。

だから歴史の流れや、歴史上の人物の生き方や、古典に見る兵法を学ぶこと。

しかし、未来は未知数だから、千差万別であり十人十色、一人一人特徴が

違う、一人一人生き様が違う。

自分の将来は未知数の世界なので、お手本はどこにもないんですね。

何が言いたいか!

それは独自の法則を生み出すしか、ないんですよ、皆さん。これには大変な苦労が伴って来るんです。

うちの師匠は言うてます。

『人間生きて行く上で大事なことは、独自性を見出だせ。人生にお手本はないぞ。参考になるものはあっても、お手本通りにはいかんぞ。だから自分自身の中から生み出した体験の滲むこと以外に頼れるものはないぞ。』
『頼り甲斐のある自分を確立せえよ。頼り甲斐とは、己れの体験、痛みのことだ。』と。

つまり、本を読んだだけの勉強の知識では、痛みは感じないんだよね。

実体険の痛みから何かを悟るというか自覚することかと。

それが『拠り所』だと思うんです。

この拠り所を確立することが、如何に自分と自分が導いて行かなければならない人達への安心感や安定感につながるんじゃないでしょうか。

そして下の立場の者に肝心要(かんじんかなめ)の所を注意出来ないかんのです。愛と情を持って。

そうすることで、導いて行けるんだと思うんです。

ちなみに歴史上の有名な武将の『拠り所』を何人か述べますね。

忠義の武将楠木正成は『非理法権天』

義の武将、上杉謙信は『毘沙門天信仰』

名将武田信玄は『動と静の一致・風林火山』

革命の武将、織田信長は『一切の、もの真似をしない独自性で天下布武を

成す』

さあ、あなたは?

この世の中はある意味『地獄』ですよ。

理不尽が横行しているのは、今も昔も変わりない。だから地獄。

そう思いませんか。

歴史を見ても、これは一貫している。だから、これから先も地獄は続くでしょう。

その地獄の中を我々は生き生きと歩んで行かんとならんのやから、

自分の魂が安心する、安定する『拠り所』を見出だしてほしいのです。

最後にワシ流に言うならば、この言葉かな。

『泥から出でて(生まれて)泥に染まらぬ、蓮の花』なんです。

この世の中は、泥のような世界。その泥のような世界に生まれて来ている訳ですが、

泥に染まらぬ蓮の花のように棘棘(とげとげ)しい武器を持ちながら、

美しく(納得行く)人生を歩む。というのが、

ワシは一番、魂が安心し、安定するんよね。

皆さん、自分の生き方の価値観、拠り所を、語呂よく一句、作ってみんですか?