社員が辞めてしまう。とよく耳にするんだけどねぇ。
様々な要因があるんだろうけど、
一番重要な要因は、経営者が全社員の魂に響く接し方を、
して来なかったんじゃないかということと、
社員が他の社員への『思いやり』の心を、醸成する風土作りに重点を置いて来なかったんだと、ワシは感じてしまいますね。
何百人居ようと。
給料を含めた待遇もあるけど、それだけじゃないんだよねぇ、職場は。
最近の東京ディズニーランド社員が会社を訴えてたニュースを見てても、
しかりです。
テレビコマーシャルで大地真央が言うてるやろ『愛はあるんか?』って。✨
的を射てるというか、言い得ているという感じですね。
そう感じませんか?
社員が辞めると言っている社長さん、胸に手を当てて思い返してみて下さい。
『あんたに、愛はあるんか?!』って。
人間『愛と情と経済と義』の四つは欠かせない要素でしょ。
この四つのバランスとその高さですよ。
結局、詰まるところ、経営者の『人格』に尽きると思うんです。
あぁ言うときますが、人格というのは、教養や知性の範疇ではなくて、
どれだけ苦労を重ねて来たかの繊細な神経、人情の機微を備えていることを言うんです。
つまり人の心を読み、人の心に触れること。
まさに人の心の温かみと痛みを知ることであり、
そしてその微妙な世界に生きられるということが人格なんですよ。
だからうちは経営指針に取り組んだ25年前から、自分自身は勿論のこと、
社員には人格を高め、深めることを目指すことを経営目的に明記しました。
そういう職場にしたいと強く思ったんです。
ワシの切なる社員に対する『願い』なんですよ。
だから、会社の憲法である経営指針書の経営目的に明記して、
毎朝朝礼でも唱和しています。
毎日意識するキッカケを与え続けるしか、ないんです。
そして、毎年昨年より今年。今年より来年。
自分が少しでも人間性と可能性を伸ばせていることにチャレンジできるよう
課題を与えているつもりです。
業務能力の向上と、社員自身の人間性と、可能性の向上。
人生の機微の、微妙な世界に生きられるように祈っておるんです。
人間いつか死にます。
あの世に持って行けるのは『人格』だけやとしか、思えないからです。
それが最大の財産じゃないかと思うとるんです。
皆さん方の会社の社員やスタッフと呼ぶ人達に、
人の心の機微が、心の温かさや痛さが、 分かる風土を創る努力をしているでしょうか?
そこやと思いますね。
普段の何気ない会話が味気無いものになってませんかねぇ?
縁あって集った、同じ職場の仲間ですから、生涯懸けて、
お互いがお互いを最愛の人にして行く努力が大事やと思いますね。
夫婦も同じです。仕事も同じです。会社も同じです。
縁あって出会って、そこに居るんだから、
生涯懸けて、人生最愛のものにして行く努力をせな、あなたの魂が安心せんですよ。
『魂の安心』が、どんな人に於いても、仕合わせ=幸福と言うもんだと思うとるんですよ。
あなたは、あなたの魂を安心させる努力を、してますか?!
あなたは、あなたの周囲(社員や身近な人)の人の心を、解放させる努力をしてますか?!
『変な気を使っていない状態で、何か楽しい。』という状態ですね。
誰だって苦労はしたくない、というのが本音でしょうが、
苦労を重ねて、人情の機微を感じ取れる繊細な神経に成らないと、
人間としてモノに成らんのです。
だから大事な人には、『苦労をしながら、考え方や捉え方を磨いて行けよぉ~』と、ワシは願っとるんですよ。
それを自分のものにする為に『仕事』が存在するんです。
本来、仕事って、そういうもんだと思っているんですが、皆さんは仕事をどう捉えてますかねぇ?