今週は、友人経営者の一人が再婚しました。
開口一番ワシは、こう言いました。
『女房の心一つ、解放させてやれんようじゃいかんでぇ。
社員の心も解放させてやれんでぇ。
心の解放が幸福の原点でもあるからねぇ。』って(笑)。
結婚という漢字は好きじゃないんよね。婚は、女が黄昏(たそがれ)る、
と書く。
女と昏(たそがれ)を合わせた文字です。黄昏って、日没直後って意味やろぅ。つまり、黄昏時です。
今から、夫婦の人生を始めるのに、たそがれたら、いかんやろぅ。
『夫婦の為の生活か、生活の為の夫婦か。』
明らかに、夫婦の為の生活でなかったら、『つまらん』ものに陥ると思うんだけど。
でも世の中は、生活の為の夫婦が多いのか?皆さんは、どう感じますかねぇ?
古来の日本語では、結魂と書くんです。結ぶ魂を結魂と言うんです。
つまり、魂の結び付きの生活を歩むことを、意味してるんやとワシは昔から、思うて来ました。
会社での充実も同じです。
魂の結び付いた者同士で、共に歩むから充実が生まれるんです。
その為に経営者が全員が幸福感じるであろう理念、
つまり何の為に生きるのか、何の為に経営するのか、
を明らかに言葉にしたものを経営理念と言うんですよ。
それを明らかにして、そこに共感してくれる人達だから、魂の結び付きに成って行くんですね。
結ぶ魂でないと、権利と義務の関係、労働と賃金の関係にしか、ならないんです。
つまり、人生が早くも黄昏時になってしまうと思うのです。
黄昏は、日没直後ですよ。
黄昏(たそがれ)たら、いかんのちゃうかなぁ新婚さんが。
そして一緒に働く仲間達が、黄昏たら、情熱なんて湧いて来んでしょう。
人生の輝かしい時期を情熱、元氣、勇氣で、歩むのが健康な職場、会社と言うもんです。
魂の結び付きの関係を考え抜くんですよ。
そしたら、人生の全ての問題事を、解決するヒントが浮かんで来ますから。
ワシは昔から、社員の心が解放出来る職場を創って来たと言っても過言じゃないと言えます。
『心の解放』
ええ言葉やなぁ、と、つくづく思うねぇ。自分の心を解放してますか!?
周囲の人の心を解放させる努力をしていますか!?
職場で例えると、社員一人一人の居場所を作ってやることやと思います。
居場所を作ってやるには、一人一人の特性を見抜く眼が必要です。
これは親が子供に対しても、同じことが言えます。
社長であるあなたは、社員一人一人の居場所を作っていますか?
そもそも、居場所を作ってやりたいと思ったことがあるんでしょうかねぇ、
社長さん?
社員が生き生き働いてくれないと嘆く社長が相談に、たまに来ますが、
ワシは決まって、そう言ってますよ。
社員一人一人の、心の奥底に潜む『光』を見出だす社長自身の人間力が、
居場所作りに必要なんです。
そうしないと社員一人一人の『特性』を発揮させてあげることが、難しいんです。
特性を発揮し、居場所があるから、生き生きと自然体で働けるんですね。
夫婦関係も、社長と社員の関係も、今年開催されたサッカーワールドカップの各々のチームの関係も、です。
特性を発揮させる環境が居場所を作ります。この状態が『健康体』と言うんです。
家庭環境も職場環境もスポーツチームも。
健康体を目指して、先ずは立場が上の者が『あるべき姿』を学んでほしいと
願うものです。
ちなみに、うち(エモーション)は、次回の『社内学校』から、
佐藤一斎の考え方を学ぶ(上に立つ者のあるべき姿)を、付け加えます。
佐藤一斎の解説本は買いません。その解説者の意見に傾く恐れがあるから、
原本を揃えて、先ずは読む。
そして自分なりに考えて、社員皆で、考え方を考えるんです。考え方を考えることを哲学と言うんです。
今大河ドラマで『西郷どん』をやっていますが、西郷隆盛の『南州翁遺訓』の内容は、 佐藤一斎の思想哲学を学んだ事が書かれていますしね。
上に立つ者の、あるべき姿を学ぶから、
本当の『自分らしい』生き方が出来るんじゃないかというのがワシの昔から
無意識に感じて来たものです。
ここ、よく考えてほしいと思っています。
人としての、あるべき姿を学ぶから、本当の自分らしい生き方が出来て来るんだと。
逆に言うと、『自分らしく』生きれてないなぁと感じるんなら、
それは、『人としてのあるべき姿』を、学ぶことをして来なかったからじゃないでしょうか?
そういうことをせんから、いつまで経ってもあなたの心がスッキリせんのちゃうかなぁ。
心は、いつもベストコンディション。
これに尽きます!
自分らしく生きる為の『人としてのあるべき姿』の学びです。