事業がどんどん拡大して行き、社員の増員が必要だから、社員募集しているなら分かるんだけど、
社員数の規模は、あまり変わらないのに、しょっちゅう社員募集している会社の経営者から、
決まって開口一番こう言ってます。
「社員を大事にしてやってなかったんやろ!」って。
本当に自分は大事にされている。と感じている人は、余程の理由がない限り辞めることはないと思うんです。
「大事にする」とは、あなたが社員のことを、本当に大事に想っているから、
且つ待遇も資金に余裕の有る無しに関係なく人並みか人並み以上のことを施しているか、
そして尚且つ相手が大事にされていると感じるものでないと大事にしているとは言えないと思うんです。
資金が無いから、待遇を良くできないと愚痴を聞きますが、ワシは銀行借入して、社員にしてやって来ました。
資金に余裕が出来たら、社員にしてやるんやけどなぁ、って愚痴る社長が居ますが、
ワシに言わせると言い方きついですがそれは社員を取り引きの道具同然に思っているからや、
皆さん、事業に着実性と収益性が見出だせない会社に銀行は貸しません。
また、経営者の考え方や社員の働き具合を観ていますよ、まともな支店長は。
現在の森信親金融庁長官の全銀行に通達している「事業性評価」「企業を見よ」の方針は、
現在のビジネスモデルの持続可能性と経営者の考え方と、そこで働く社員達の人間性と能力を、
この事業性評価に叶う会社だと判断されれば借入は出来るんですよ。
そして銀行が喜んでくれる(融資のし甲斐がある)仕事を貫いて、上手に付き合ってゆくもんなんですよ、地域の銀行とは。
だから経営者に「その氣」があるんなら、自分の事業を、事業性評価に値するものにする経営指針書創りに取り組んで、
良好な借入を実施して、社員の待遇を安心感湧くものにしてやったらええのです。
それが商売の域を脱して経営に昇華するんです。
そして、社員に対して、自分が想っていても、その想いが相手に伝わっていなければ相手は大事にされているとは感じないものです。
社員のことを大事に思う心境に成るには、理想に向かって、トコトン真剣勝負の立ち居振舞いを、
そういう心境には中々なれないもんやと思います。
そもそも、あなたに理想があるんでしょうか?
その理想を文書に成文化しているんでしょうか?
理想を成文化することが経営指針書なんです。
本氣で経営指針書創りに取り組んだことのない人は、真の充実は感じないと思いますね。
大事に想うという心境に成るには社員一人一人の心の琴線に触れる事柄に誠実に接する思いやりの言動が、そういう心境に成って来るんです。
往々にして経営者は会社の利益の収支バランスしか考えないもんですが、
そういうことを、全く思いもせん人に相手を大事にしたい、という心は湧かないと思いますね。
何故、他人である社員であっても、自分の血を分けた子供だという心境になれないのか?
人生で起こる全ての問題解決の糸口は「家族」にあり。と考えるところに有るんです!
何故なら、真の家族に、利害の意識は存在しないからです。
そうでしょう!
あなたの子供に損得(利害)が浮かびますか?!
あなたが、損得感情を抱くから、大事にしてやりたいという心境が湧かないんですよ。
だから、社員が辞めて行くんですよ。
人間関係は、一言で言うなら、ワシはこの一点です。
性格に百点はありませんし、求めるものでもないと思うんです。
付き合う相手に求める資質は、たった一つでええのじゃないでしょうか?
それは、付き合っていて「澄んだ心になれ、精神性が高まる。」
この一点じゃないでしょうか。
社長と付き合っていて、社員は心が澄んでいるでしょうか?精神性が高まっているでしょうか?
社員と付き合っていて、社長は心が澄んでいるでしょうか?精神性が高まっているでしょうか?
夫婦も恋人も友達も、です。
人間関係って、そういうことだと思うのです。