皆さんは、誰かから報告を受けることも多々あるでしょ。
そんな時、どう示唆していますかねぇ?
ワシは、うちの社員達にこう言うて来ました。
報告は、相手が何を言ったか事実を再現フィルムのように伝えてよぉ~。
そして、その後で自分はどう思うか、を述べてくれたら判断の参考になるからな。
最初から自分の意見を混ぜて言うなよぉ。報告を受けたワシが判断を誤り兼ねないからや。
先ず事実を一言一句そのまま述べよ。そして、自分の感想を述べてくれ。って。
まぁ、一言一句っていうと録音しとかな出来ませんが、それくらい自分の感情を入れずに、
その後、自分はどう感じたかを述べること。が、大切です。
また、聞いた本人が理解出来ていないのに、正しい報告は出来ないと思うのです。
物事を理解納得しないまま、誰かに報告すると、報告を受けた人は、判断を誤り兼ねないんです。
そして結果報告ではなく、中間報告を毎回ちゃんとしてくれ、と。
中間報告とは「今、こうなっています。」という現在進行形を伝えることを言います。
また人は、往々にして、知識のみ得ることに奔走して知恵にしていないと感じることがあります。
人は、情報や知識を得ることで、間違えた人間になってしまう人の方が多いんですよ。
知恵になっていない知識が頭に入り込んで来ると、どうしても間違った方向へ行ってしまうケースがあるんです。
自分が学んだものを他人に与えるということは、とても難しいことなんです。
教える側に相当な能力、相当な見極めがあり、かつ、教える側に主体性が確立されていないと、
知識を知恵にしようという能力は中々身に付けてもらえないと思います。
だからワシは、指導者として、そこを自分に強く言い聞かせて来ました。
自分の人生哲学で以て、相手の哲学を切ってあげることが、真の親切心やと思っています。
皆さん「教えざるの罪」をしない努力が大切です。
部下が、配慮の行き届いた報告が出来ないのは、指導者が、教えざるの罪を犯しているんです。
身に付くまで、何百回でも伝え続ける勇氣を持つことです。これは、愛であり、情なんです。
何気ない日々の業務に、あらゆる配慮をする思考と訓練が、結果、自身の人間的成長に成るんです。
人間一流をめざすから、充実を感じるんですよ。
一流とは、隅々にまで行き届いていること。なんですね。
お互い、人間一流をめざしましょうや。