人間は生まれながらにして誰しもが「徳」を持って生まれ出でていることに間違いない。
と思うのです。
しかし、その生来の気質は皆相違があり、殊に「私欲」に傾く行動になりやすいから、
生来の性つまり徳を知り、身を修めて行かなければ、その持って生まれた徳が全うされることはないと思うのです。
だから、上に立つ者(親、社長、幹部)は子供や部下の持って生まれて来た徳を発揮させてあげる
環境を創ってあげることに全身全霊を傾けることが愛情じゃないかと思う訳です。
その為には、自分自身の徳は何なのか?を見つめてみる。
徳=良心=特性と捉えるといいと思います。
そして、子供や部下の徳は、何だろうか?と考えてあげる洞察力が必要になるんですね。
「人間洞察力」です。
自分が「人間とは何ぞや?」という哲学を深めながら、相手の「ちょっとした事」を観察していれば、
洞察できて来るようになります。
哲学を深めるには、やっぱり実生活で苦労しながら、人に揉まれ、古典を学び、
仕事を究めて行くしかないと思います。
そして後、相手の内在する、本来生まれ持っている徳を見つけてあげるんです。
その徳を本人が発揮できる環境を創って行こうとするあなたの想いと行動が幸福を呼ぶとしか思えません。
そういう環境を創って行こうと努力しているといつしか、その人達(子供や部下)が自主性を、
つまり自分の徳を無意識に発揮するように成るんですよ。
ホンマに。
だから、あぁ有り難いなぁ、という感情が込み上げて来ます。
そう考えれば、何も難しく考えることは無いんです。
あなたが、今日から自分の子供や部下の「徳」を見つける感性を持てばええだけなんです。
徐々に分かって来ると思います。
そして「本物は必ず生き残れる」と信じることですね。
その次に「本物に生まれ変わろう」と決心すること。
そして「本物とは一体何だろうか」と考えること。
誰でもが当たり前と思っていることを、徹底してやり切ることが出来ることが、
本物に生まれ変わる道なんと違うかなぁと思うのです。
そうでしょ。
本物とは一体何だろうか?と考えもせん人が、本物に近づくとは思えないのです。
中に極々わずか、そんなこと考えんでも本物を地で行っている人もおるやろうけどね。
今週の結論、あなたの身近な周囲の人達の、持って生まれて来た徳って何なんやろうかねぇ、
と考えてあげることを始めてほしいのです。