先日、友人で、志のある経営者がポツリ一言。
『どうやっても中々モノに成らない、何べん言うても分からん社員を、どうしたらええんでしょうか?』
って。呟いていたのを耳にして、ワシの思うこと。
社員の皆さんも自分のことのように考えてね。
そういう経営者の皆さん、『心中察します!』と前置きして。
何事も最初が肝心。
採用の失敗は、
その後の教育では中々難しい。
だから、安易に採用しては後々困るのは、採用を決断した経営者やなぁ。
けど、ように考え抜いて採用して、その人間が思うようでないとしても、
その人達が意欲的に働けるような環境創りに全身全霊を懸けな、いかんと思います。
それが社長という職種であり、人種なんです。
そのような『仕組み』を作り続けることが、教育することを促進します。
先ずは仕組みです。
そういう社員が納得して、成長出来る仕組みを作るしかないと思う訳です。
そして、
トコトン、その社員と心で向き合わないかんと思います。逃げたらいかんのです。
(もうどうでもええわ、と思う気持ちは分かるけど)
ワシは、社員の成長を心底願ってるから、迎合しません。何べんでも心から向き合っています。
社員は、たまらんと思います。うるさいから。(笑)
そういう想いのある社長をうるさいなぁ、と思っている内は、
その社員の心は充実しません。ハッキリ言って。
唯一、そういう社員が自分の心を充実させる方法は、
社長の気持ちを理解する努力をすることしかあり得ません。
そういう想いのある社長の気持ちが理解出来ない社員は不幸なんです。
お互いが理解し合うしか、心の充実はあり得ないのです。
大事なことは大事やし、
大切なことは大切やから。
トコトン行くのが香川湧慈流。
会津藩の家訓じゃないが、『ならぬものは、ならぬ。』という想いがあるからです。
それが会社に於ける親やし。社員皆を大事にしてやりたいと思うとるのでね。
見捨てる訳にはいかんのです。
その為に、一人一人を見極めることでしか、役割分担させることは出来ない。
能力が乏しいなら、
何べん言うても出来んのなら、
能力の範囲内での給料にし、説得するんです。
慈善事業じゃないんだから。
そして、励ますんです。
エールを送るんです。
それが愛情じゃないでしょうかねぇ。
能力が乏しいから『見切る』のでなく『見極める』んです。
この意味理解出来ますか?似て非なるものです。
『見切る』と『見極める』は。
このチーム(会社)の中で、何をどの程度やらせることが、当の本人が意欲的になるのかを。
経営の『経』とは、縦という意味です。つまり秩序です。
秩序は人の道でもあります。
人の道を実践しながら経済活動するのが、経営。
単なる商売しとるんじゃないんです。
そうでしょう、あんたは単なる商売しとるのぉ?
違うやろう!
だから、経営者は必然的に『忍耐』が身に付く業種であり、人種なんです。
本当に忍耐力付きますよ、経営者やっとったら。
こういう感覚は自分一人で商売している人には、分からんだろうと感じます。
社員の何気ない言動で瞬時に感じ取れるから、現時点での社員の心理が。
良い悪いじゃないんです。
(今、社員の立場の人でも、経営者になったら理解出来ますよ。スグに、この心理が。自分が社長になってみたら。立場が人を作るとは、よく言ったものです。)
まるで、小さい子供の居る母親のように、子供の瞬時の心理を感じてしまうものです。
まともな親ならね。
何が言いたいか。
ここ大事なとこね。
まとめやで。
経営者は、社員一人一人の特性を見抜き、見極めて、その人が、
自分の可能性にチャレンジ出来る業務をやらす者です。
何かあるはずです。
社員が90点以上取れる科目(業務)が。
そこを見抜かないかんのです。だから、忍耐が要るんです。
だから『出来の思わしくない社員』が、実は経営者であるあなたの忍耐力を鍛えてくれているんだと、
工夫する能力を鍛えてくれているんだと自覚するのが大切と思う訳です。
社員の多くの人は、自分を正当化しようとするものです。
まぁ、社長もそういう人おるけど。
言い訳をしたくなるもんです。
けど、言い訳が浮かんだら、スグその思いを打ち消すんです。そういう訓練をして下さい。
そうしないと、せっかくのあなたの努力が、また振り出しに戻るように宇宙の真理は、
なっているとしか思えません。
もし、天地神明に誓って、自分は言い訳はしていないと言う人に一言、言いますが、
相手が言い訳しよると感じてるなら、それはあなたの表現力が乏し過ぎるんです。
表現力が乏しいから、相手は、あなたが言い訳しよると思ってしまうのです。
残念ですがあなたに、瞬時に素直になる心が欠如してると思うのです。
ちゃんと相手に伝わるよう表現力を磨くと共に、理不尽な事をされても、
決して言い訳しない!心を備えて下さい。
言い訳して『事が上手く行く』んなら、したらええけど、上手く行かんでしょ。
自分の幅が拡がりますから。自分の努力が報われますから。
言い訳する社員がいるのは、しょうがないのです。
自分が産んだ子供(社員)なんやから、何百回同じこと言うてでも育てないかんと自覚する。
そういう体質になることが、人間の幅を拡げると思うのです。
目に見えない縁が深ければ、必ず努力してくれると信じて、やらないかんのです。
信じることは忍耐が要ることなんです。
逆に縁の薄い人は、自分から理由付けて去ってくれますよ。ほんまに。
お互いが真剣勝負なんですよ、世の中。
だから『繰り返し言う勇氣を持て』と先達は教えています。
歴史上の哲人と言われている人は、そう言うとるんですよ皆さん。
そこのいつも同じことを言われている人に一言。
相手から見て、出来ていたら、言わないものです。
言われてるということは、出来てないんです。
子供じゃないんだから、言われるような不安感を与えない立ち居振る舞いを心掛けて下さい。
それが自分を磨くということです。