人の縁の深さの意味。
親子は一世、夫婦は二世。
主従は三世、師弟は永世。
これは、悟りを得た先人達の共通した言葉である。
讃岐が産んだ哲人・弘法大師こと空海も、道元禅師も初代国師である法燈国師も、
昭和陛下をお育てになった今津洪嶽老師も、
もっと遡(サカノボ)ること第七代天皇の孝霊天皇も十五代天皇の応神天皇も、
悟りを得た先人達は、自分の悟りの境地から、こう言うているのです。
親子は一世。つまりこの世限りの縁であると。
だから、どんな飲んだくれの親であろうと、どんな不良な子供であろうと、この世限りの縁なんだから、
大事にせえよ。ということなんです。
夫婦は二世。つまりあの世でも縁がある可能性が大だということ。
親子より縁が深いんです。
主従は三世。主人と従人、
つまり、社長と社員の縁は三回もの生まれ変わりに於いても縁が深いということ。
親子よりも夫婦よりも、
魂の縁が深い仲なんだということです。
そして、師弟は永世。
つまり本当の師匠と弟子の関係は、永久の縁なのです。
何度生まれ変わっても、縁がある深い関係なのです。
人間関係の仲が良いとか悪いとかではなく、縁が深いのよ、ということなんです。
今週は何が言いたいか。
特に経営者の皆さん、あなたの子供より、社員の方が『縁が深い』んですよ!
そういう想いで、あなたの社員達のことを心に置いてますか!
そういう想いで社員達に接してますか!って言いたいのです。
特に経営者は、そう捉えないかんのです。いや、捉えてほしいのです。
また、社員の皆さん。
あなたの親や子や配偶者より、あなたの社長の方が魂の縁が深い仲なんです。
でも、昔の偉大な経営者で例えるならば、天下の松下幸之助や本田宗一郎や出光佐三の会社に勤めていても、縁は三世なんだけども、その経営者から何かを学ばなければ、縁を生かすことにならないから、全く生きる意味を成さないのですよ。
学ぶということは、実生活で実践しているということで、
実践していなければ、学んだことにはならないのです。
つまり、縁が深かろうが、学ぼうとしない間柄では、せっかくの縁を生かしていない、何の意味もないんだ。ということを自覚して下さい。というのが言いたいのです。
そして理想の関係は、
あなたの人間関係の中から、『師匠と弟子の関係』になれる存在があれば、
こんな『しあわせ』な事はないんです。
これも巡り合わせを生かそうとするあなたの意志と努力なんです。
つまり『在っても、現さない限り、無いのと同じ。』なんです。
あなたの心の底に優しい心や、能力が存在していても、あらしめない(現す)限り、無いに等しい。
ということです。
つまり、全ての人間関係に於いて『師匠と弟子』の関係まで高めないと人生の意味が無いのと同じなんです。
師弟というのは、お互いが学び合える関係のことです。
ある時は、師匠という立場で、またある時は、弟子という立場なんです。
ええですか、勘違いせんといて下さいよ。
師匠が偉いのではないんです。
親子も夫婦も社長と社員も、ただ魂の縁が一度きりか、二度か、三度かだけのことで、
お互いが学び合える師弟関係にまで高めて行く努力をしない限り、
生きる意味が無いんだと思えてならないのです。
『めだかの学校』に成らないといかんのです。
みんな知っとんな?めだかの学校の歌詞を。
みんなが先生で、みんなが生徒の関係なんです。
これを『師弟は永世』だとワシは捉えています。
今日から、そうなんやぁって、ちょっとでも思ったなら、
あなたの社員達のことを『主従は三世』と自覚してほしいのです。
そして、社長と社員が学び合える師弟関係にまで高めて行く努力をしてほしいのです。
その自覚こそが、実はあなたの未来が、価値が、明るいものになって来るんだと信じて下さい。
新たな何かを気付くから。
見る世界が変わって来るでぇ。ほんまに。
中々信じられないでしょうけど、ワシはホンマやと思うて歩んどりますよ。
だから、
常に自己反省と感謝と、
明るく愉しい日々を歩めているのだと感じとります。
ワシのことを知っている人なら、ワシを見ていて、
そう思うでしょ。
ほんなら、お前も真似せんかい!(笑)